ある日、家の前に放置されていた大きなダンボール箱の中から1匹の猫が発見されました。猫は突然の環境の変化に戸惑って、誰にも見つからないように身体を必死に小さくしていました。
そんな猫の姿を発見した人は、すぐに猫を保護すると、地元の保護施設『ブッシュウィック・ストリート・キャッツ』へと連れて行きました。「私達が猫を受け取った時、まるで石化しているかのように固まっていました。彼は緊張のあまり、身体を動かすことができなくなっていました」と保護施設のスタッフが言いました。
その後、スタッフ達は約1歳の猫に『ボーファス』と名付けました。
出典:bubbyboycat
スタッフ達はボーファスの去勢手術を行い、ボーファスに素晴らしい家を見つけることを心に誓いました。「私達はボーファスを譲渡会に連れて行きましたが、彼は誰とも関わろうとはしませんでした。」
ボーファスは用心深く辺りを確認して、ずっと一箇所に留まり続けていました。しかし、ある夫婦がボーファスの元を訪れた瞬間から物事は大きく変わり始めました。
その日、猫の譲渡会に参加していたクレアさんとジャックさんは、里親さんを待っている子猫達を見て回っていました。そして夫婦はケージの隅で固まっているボーファスの姿に気づいたのです。
「会場にいた猫達の多くは好奇心が旺盛でとても魅力的でしたが、ボーファスは非常に緊張しているように見えました。彼はずっとケージの奥の方で震えていました」とクレアさんが言いました。
ボーファスは怖くてほとんど動くことができませんでしたが、夫婦はボーファスに何かを感じました。夫婦はボーファスの心の中に、誰かに愛されたいという強い気持ちがあることを知っていたのです。
「私達はボーファスに恋をして、彼にふさわしい、安全で愛情に満ちた家を彼に与えたいと思いました。」
夫婦はボーファスを引き取ると、家に連れて帰って『バブルス』と改名しました。バブルスは新しい家に着くとすぐに、自信を持って立ち上がれるようになりました。さらにバブルスは高くシッポを上げて歩き回れるようになり、その瞳からは完全に恐怖の気持ちが消えたのです。
「バブルスは私達の家に着いて僅か30分で、自分が安全な場所にいることに気づいたようです。」
「私達はバブルスが落ち着くまでに数日かかると思っていましたが、彼はすぐに私達のそばでくつろぎ始めました。そして1日も経たないうちに、とっても甘くてハグ好きの猫へと変わりました。」
バブルスはまるで今までずっと家族の一員だったかのように、夫婦の腕の中で丸くなったり、膝の上に飛び乗ったりするようになりました。そして夫婦の小さな影のように、夫婦の後を追いかけるようになったのです。
それから数日後、夫婦は元々この家に住んでいた先住猫の『スモーキー』をバブルスに紹介しました。するとふたりはすぐに意気投合して、その日のうちに友達になりました。
「バブルスはとても甘くて、遊ぶことが大好きです。彼は羽のオモチャを追いかけたり、窓辺で外の鳥を観察したり、オヤツを食べたりするのが大好きです。彼はとっても甘えん坊で、毎朝ハグを要求してきます」と夫婦が嬉しそうに話してくれました。
バブルスの人生は夫婦との出会いで一変しました。今のバブルスは大好きな夫婦と一緒の時間を過ごしていて、いつも満足そうに目を閉じたりしながら、ずっと夢見ていた最高の生活を送っているのです。
これからもバブルスは夫婦の温かい愛情を吸収しながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
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