ある日、保護施設『キティ・コテージ』で養育ボランティアをしているベスさんのところに、助けが必要な99gの小さな子猫についての連絡が入りました。
子猫は3週齢にもかかわらず、生まれたばかりの子猫と同じ大きさでした。子猫は健康問題を抱えていたため、ほとんどミルクを飲むことができませんでした。
「子猫はとても強い意志を持っていて、大変な状況の中で何とか3週間を生き延びていました」とベスさんが言いました。
ベスさんが子猫を受け取った時、子猫は目を開くことができなくなっていて、これから先も視力が戻るかは分かりませんでした。
施設のスタッフ達が『ギネス』と名づけた子猫は、哺乳瓶やシリンジからミルクを飲むことに苦労していて、最初の数日間は点滴による栄養補給が必要でした。
ベスさんと家族は一緒に協力しながら、昼夜問わずご飯を食べさせ、たくさんのハグでギネスに愛情を注ぎ続けました。そんなベスさん達のおかげでギネスの目は綺麗になり、食欲も急上昇しました。ギネスは食事のたびにたくさんのご飯を食べるようになり、多くの愛情を求めてくるようになったのです。
ギネスの身体は成長が遅れていたため、大きな青い瞳がとても目立っていました。
「ギネスはタオルで包まれるのが大好きで、すぐに喉を鳴らしながらウトウトし始めます。保護された時の彼はとても小さな身体をしていましたが、生きたいという強い意志を持っていました。」
その後もギネスはその強い意志で周りの人達を驚かせ続けました。生後1ヶ月になったギネスはまだ本来の半分ほどの大きさしかありませんでしたが、いつもご飯をお腹いっぱい食べて、より大きく、より強くなろうとしていました。
ギネスは足の筋肉が発達すると、4本足で歩き始めました。またギネスはオモチャで遊ぶ方法をすぐに理解して、好奇心の赴くままに身の回りの探索を始めました。
でもギネスが一番好きなことは、やっぱり人間に抱きしめられることでした。ギネスはベスさん達に抱っこされると、いつも幸せそうに喉を鳴らしながらフミフミし始めるそうです。
ベスさん達の愛情で育ったギネスは、とても人間好きの子猫になり、何か伝えたいことがある時は遠慮することなく話しかけてきました。
またギネスは家の至るところでベスさん達の後を楽しそうに追いかけました。「ギネスはいつも私達の後を追って、ベッドまでやって来ます。彼は最初、私達の頭に寄り添いながら眠っていましたが、今は足の間で眠るのが好きなようです。」
その後、ギネスが若い猫に成長するにつれて、さらに個性が輝き始めました。ギネスは絶えず室内生活を楽しんでいて、いつも奇妙な行動でベスさん達を喜ばせているのです。
そしてギネスは正式にベスさんの家族の一員になり、保護から約1年が経ちました。ギネスは優しい家族の元で、美しい猫へと成長しました。
「私がギネスと出会った時、彼は生後3週間で僅か99gしかありませんでした。私は彼がこんなに大きくなるとは想像もしていませんでした」とベスさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして小さな身体で保護されたギネスは、保護先の家で生涯の家族に出会うことができました。これからもギネスはたくさんの愛情を注がれながら、最高に幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:the_kitten_guinness/lovemeow