ある日、母猫に取り残されていた子猫の『リロ』が4匹の兄弟と共に発見されました。子猫達はみんな生まれた時から足に障がいを抱えていました。
保護された子猫達は猫ジステンパー(猫汎白血球減少症ウイルスを原因とする感染症。幼い時期に発症すると死亡率が非常に高い病気)にかかっていました。残念ながらリロ以外の兄弟は病気を乗り越えることができず、次々と命を落としていきました。リロも救急救命室で24時間の高熱が続き、命の危機にさらされていました。
しかし、リロは奇跡的に命をつなぐことができたのです。
何とか峠を越えたリロを養育主さんが抱っこすると、まだ身体が完全ではないにも関わらず、喉をゴロゴロと鳴らし始めたそうです。
それはまるで苦しい時にいつもそばにいてくれた養育主さんに「ありがとう」と伝えているかのようでした。
元気を取り戻したリロは好奇心旺盛でお茶目な子猫になりました。また、とても人間好きになったリロは、養育主さんにキスをされると、いつも頭をこすりつけてから幸せそうに目を閉じるそうです。
リロは他の子猫よりも小さく、前足が不自由ですが、いつも元気いっぱいでエネルギーに溢れています。ひとりで何でもできるリロは、楽しそうに家中を走り回り、階段登りも見事にマスターしました。
養育主さんはそんなリロの姿に、いつも元気と癒しをもらっているそうです。
リロの愛らしい姿はこちら。
その強い意志で辛い時期を乗り越えたリロは、安全な家の中で自分の人生を最大限に楽しんでいるのです。
出典:tenthlifecats/lovemeow