ある日、お互いに寄り添いながら慰め合っていた2匹の子猫達が野外で発見されて、地元の保護施設に運ばれてきました。子猫達は置き去りにされてしまったようで、母猫の姿はどこにもありませんでした。
子猫達は胃の問題を抱えていたためすぐに初期治療を受けましたが、保護施設で提供できる以上のケアが必要なことが明らかになりました。子猫達は小柄で体重も不足していて、ケージの中で過ごすには体が弱過ぎました。
子猫達に生きるチャンスを与えたいと思ったスタッフ達は、別の保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』に連絡をして、子猫達を引き取ることができるかを尋ねました。
その後、保護施設を移った子猫達は、養育主さんの家で過ごし始めました。そこで『サム(キジ白猫)』と『トム(黒白猫)』と名付けられた子猫達は、全身が長い毛で覆われていましたが、毛の下はガリガリで非常に痩せ細っていました。
「子猫達は母猫と離れてからかなり時間が経っていて、人間の助けを必要としていたことは明らかでした」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫達は薬と献身的なケアのおかげで上気道感染症から回復しましたが、サムは深刻な胃腸障害に苦しんでいました。そのため体重を増やすことにも苦労していましたが、決して諦めることはありませんでした。
「養育主さんは毎日子猫達の体重を量って、十分な食事が摂れるように手助けしました。」
24時間体制のケアと惜しみない愛情のおかげで、子猫達は体力を取り戻し、体重も増え始め、ようやく回復の兆しが見えてきました。
そして完全に体が回復すると、子猫達は家にいる他の猫達の真似をしながら、お皿からご飯を食べる方法を学びました。
やがて養育主さんの家では、部屋から部屋へと駆け回る小さな足音が響き渡るようになりました。また子猫達は釣竿のオモチャを追いかけたり、キャットタワーを登ったり、家の中を隅々まで探索したりしながら、溢れ出す好奇心を満たしていました。
子猫達は驚くほどの強い絆で結ばれていて、様々な場所で活発に遊び回っています。「サムとトムはずっと一緒です。ふたりは他の猫達と過ごす時間も好きで、とても社交的な性格の持ち主です。またふたりとも注目されるのが大好きで、誰かが一緒に遊んでくれると元気いっぱいになります。」
トムはイタズラ好きで、いつも何かを企んでいるように見えます。そしてサムはとても落ち着いていて、思慮深く見えます。子猫達はいつも一緒にいることで、お互いの個性を完璧に補い合っているのです。
ヤンチャなトムは動くものなら何でも追いかけます。ほこり、葉っぱ、影、そして一番よく追いかけているのがサムです。トムは養育主さんと一緒の時も、サムと一緒の時も、ひとりでいる時も、遊びに飽きることはありません。
一方のサムは兄としての役割を果たしていて、トムのあらゆるイタズラを許して、トムが自分の上を転がる様子を見守っていることもよくあるそうです。
「子猫達は抱きしめられるとゴロゴロと喉を鳴らして、ソファーやベッドで休んでいる養育主さんの近くで眠るのが大好きです。」
かつて弱々しかった子猫達は、今では遊び好きのイタズラっ子に成長し、家中を喜びと笑いで満たしています。子猫達はいつも全力で駆け回り、家具に飛び乗ったり飛び降りたりしながら、養育主さんの足元を縫うように動き回っているそうです。
保護されるまで野外で一緒に命をつないできた子猫達は、今では養育主さんの愛情溢れる世話の元で、毎日すくすくと成長を続けています。
子猫達のうちのどちらかが移動すると、もうひとりがすぐにその後を追い始めます。強い絆で結ばれた子猫達は最高の暮らしを送っていて、里子に出る準備を整えているのです。
「子猫達は信じられないほど優しくて愛らしい存在です。ふたりはいつまでも一緒に幸せな毎日を送っていくことでしょう」と保護施設のスタッフが話してくれました。
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