ある日、夫婦のドナルドさんとアギーさんが6匹の保護犬達を2,600km離れた場所に届けるために高速道路を移動していると、道路の脇に茶色の毛の塊を発見しました。ドナルドさんは自分が見たものが正確に何だったのか分かりませんでしたが、その塊が子猫だと感じました。
夫婦は既に子猫が死んでいる可能性が高いと思いましたが、念のため確認する必要があると考えて、子猫の状態を調査するために車で現場まで引き返すことに決めました。
「そこは非常に危険な場所だったため、私達は車から降りて様子を見にいかなければならないと思いました。私達が車を止めると他の車が何台も猛スピードで横を通り過ぎていったため、私達の車はその度に揺れました」とアギーさんが言いました。
アギーさんは子猫の様子を確認するために車から降りると、子猫が亡くなっていることを覚悟しながら近づいて行きました。「私は子猫が生きているかどうかを確かめるために、子猫の体を触りました。するとその瞬間、子猫の小さな足が動いたため、すぐに子猫を抱え上げました。」
出典:Unleash The Paws
子猫はまだとても幼く、目がほとんど開いていない状態でした。夫婦は車の中に連れて帰った子猫のことを『マイルズ』と呼ぶことにしました。そして夫婦は6匹の犬と1匹の子猫を連れて再び車を走らせたのです。
「車に乗っていた保護犬達はこれまで猫のそばで過ごしたことがなかったため、子猫の存在にとても興奮していました。」
出典:Unleash The Paws
夫婦は数週間の間、自宅に戻らずに車で寝泊まりすることに決めていたため、旅先でマイルズの世話をする方法を考えなければなりませんでした。
幸いなことにマイルズはみんなとすぐに仲良くなって、毎晩アギーさんの身体の上で寝るようになりました。さらにマイルズが成長するにつれて、犬達と切っても切れない関係になっていきました。
出典:Unleash The Paws
「犬達はマイルズを温かく受け入れて、マイルズが群れの一員であることを理解しました。今ではマイルズはすっかり自分のことを犬だと思っていて、彼らのことを全く怖がっていません。マイルズは彼らのことが大好きで、いつも一緒に楽しい時間を過ごしています。」
救出したマイルズの様子はこちら。
マイルズの物語は、助けを必要としている動物達に目を向けることが、どれほど大切なことかを思い出させてくれます。
「あの時、私達が引き返して車を止めていなかったら、きっとマイルズはこの世にはいなかったことでしょう。」
「現在、生後7週間になったマイルズはとってもヤンチャな子猫に成長しました。彼はいつもエネルギッシュでワイルドです」とドナルドさんが話してくれました。
出典:Unleash The Paws
マイルズは生まれてすぐに大変なことを経験し、優しい夫婦のおかげで何とか危機的な状況を乗り越えることができました。マイルズが健康で幸せでいられることは本当に奇跡的なことです。マイルズはこれからも安全な家の中で成長を続け、たくさんの愛情を受け取りながら幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:Unleash The Paws/thedodo