ある女性が自宅の裏庭で1匹の野良猫を見つけ、その猫が裏庭にある小屋で子猫を産んだことに気づきました。女性は猫の親子の邪魔をしないように、遠くの方から親子の様子を見守ることに決めました。
それから2週間後、いつものように小屋を出た母猫でしたが、それ以来小屋に戻って来ることはありませんでした。子猫のことが気になった女性が小屋の中を確認してみると、感染症のために目が開かなくなっている子猫の姿を発見しました。
女性は子猫を保護すると、すぐに動物病院へと連れて行きました。その後、地元の保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』が子猫を引き取って、『ランナー』と名付けました。
「ランナーはとても痩せ細っていて、体重が僅か350gしかありませんでした。獣医さん達は失明の危機に瀕しているランナーを救うために、彼女の目を綺麗にして治療を始めました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
ランナーは病気のため、上手く食べることができませんでした。その姿を見たセリーヌさんは、「母猫がランナーを置いて行ってしまったのは、ランナーがもう生きられないと感じたからだろう」と思ったそうです。
セリーヌさんはランナーを自宅に連れて帰って一日中看護を続けました。そのおかげでランナーは徐々に目が見えるようになっていき、それと同時に食欲を取り戻していったのです。
出典:Rescuechatonsmontreal
ランナーはすぐにセリーヌさんのことが好きになり、いつもそばにいるようになりました。
そして1週間後、ランナーの目はすっかり良くなって、ひとりでご飯が食べられるようになりました。
出典:Rescuechatonsmontreal
ランナーはいつもお腹を満足させると、セリーヌさんに愛らしい姿を見せてくれているそうです。
出典:Rescuechatonsmontreal
元気を取り戻したランナーは、16歳の先住猫の『マーシャ』に出会いました。最初は物陰に隠れていたランナーでしたが、マーシャに愛情を感じて徐々に心を開いていきました。
そして翌朝セリーヌさんが目を覚ますと、ランナーがマーシャに寄り添いながら幸せそうに眠っていたのです。
出典:Rescuechatonsmontreal
その後、5週齢になったランナーは常に大きな瞳を輝かせています。ランナーは様々なものに興味津々のようで、いつも家の中を元気に冒険しているそうです。
出典:Rescuechatonsmontreal
こうして目が見えなくなっていたランナーは、優しいセリーヌさん達のおかげで再び物を見ることができるようになりました。安全な家の中で楽しそうに過ごすランナーの姿に、自然と心がポカポカしてきますね(*´ェ`*)