『トルテリーニ(愛称:リニ)』と名付けられたサビ子猫は非常に成長が遅れていました。そんなリニのことをある女性が引き取って世話を始めましたが、リニがいつもフラフラしていて、成長させることが難しいことにすぐに気づきました。
そこで女性は助けを求めて動物病院にリニを連れて行くと、リニが自分が提供できる以上のケアを必要としていることが分かりました。「リニは成長不全で、すでに命が尽きかけていると告げられました」と保護施設『オッド・キャット・サンクチュアリ』のスタッフが言いました。
諦めきれなかった女性は保護施設に連絡をして、リニに生きるチャンスを与えて欲しいと懇願しました。
「話を聞いた私達はすぐに養育主さんを見つけてリニを引き取りました。私達はすぐにリニを救急動物病院に連れて行って、いくつかの検査を受けさせました。私達のところに来た時のリニは緊張していましたが、落ち着くととても優しい子だと分かりました。」
リニは両目が見えなくなっていましたが、非常に強い意志を持っていました。
動物病院でリニはスタッフ達に抱っこされるたびに喜んで、文句を言うことなく全ての検査を受け入れました。そして発作やふらつきの原因が、著しくカルシウム値が低下していることだと分かったのです。
動物病院のスタッフ達はリニに適切な薬を与えて、たくさんの愛情を注ぎ続けました。
出典:TheOddCatSanctuary
治療を始めてからしばらくすると、リニは元気な姿を取り戻して食欲が旺盛になりました。リニは元気に部屋の隅々まで探索するようになりましたが、一番好きなことは人間に愛情を注いでもらうことでした。
リニはさらに居心地の良い場所を求めて、養育主さんの服の中に入りたいと主張しました。
そんな甘えん坊なリノは生後約4ヶ月でしたが、生後1ヶ月半ほどの大きさで、体重は僅か600gしかありませんでした。リニは本来の体重の半分にも満たない身体でしたが、たくさんのエネルギーと抱っこ好きの性格で、身体の小ささを完全に補っていました。
「リニはとても優しくて食べることが大好きで、喉をゴロゴロと鳴らしたり、養育主さんの服に潜り込みながら寝たり、何か欲しいものがある時は叫んだりしています。」
出典:TheOddCatSanctuary
リニは温かい手を差し伸べてくれた人達のおかげで、確実に快方へと向かっています。リニは目が見えませんが、他の子猫達と同じことが出来ることをいつも証明しているそうです。
「リニは強い意志の持ち主で、とってもイタズラ好きです。彼女は現在順調に成長を続けていて、愛らしい個性が日に日に表れてきています。」
リニは欲しいものを手に入れることが得意で、誰にも「ノー」とは言わせません。そして抱っこしてもらいたい時は養育主さんの前に立って、抱え上げてもらうのを愛らしい姿で待っています。また養育主さんのお腹や肩の上で丸くなるのも大好きです。
出典:TheOddCatSanctuary
かつては成長不全と言われたリニですが、驚くべき回復を遂げて、養育主さんの元で新年を迎えることができました。今のリニは着実に体重を増やしていて、体力も増加していて、全てのことをひとりで行い、養育主さん達のことを驚かせ続けているのです。
「リニはとっても愛情深い子猫で、生涯の家族の元にも信じられないほどの幸せを運び続けることでしょう」と保護施設のスタッフが話してくれました。
出典:TheOddCatSanctuary
こうして二度目のチャンスを得たリニは、毎日を精一杯生きながら、日々の暮らしを全力で楽しんでいます。リニは現在、レスリングのスキルを磨いていて、いつも大好きなユニコーンのヌイグルミと無邪気に遊んでいるそうです(*´ェ`*)
出典:TheOddCatSanctuary/lovemeow