人生に、もふもふを。

母猫と離ればなれになり、助けを求めていた子猫達。保護先で出会った犬に母親の愛情を感じると、毎日が幸せいっぱいに!

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ある日、3週齢の4匹の子猫達が路上で迷子になっていたところを発見されました。子猫達の話を聞いた養育ボランティアのローラさんは、子猫達を保護して自宅へと連れて帰りました。「子猫達は野良の母猫から生まれたと考えられますが、残念ながら母猫の姿はどこにもありませんでした」とローラさんが言いました。

子猫達が過ごし始めた家には、ローラさんの愛犬の『レイラン』が住んでいました。レイランは困っている子猫達に大きな愛情を持っていて、いつもローラさんが連れ帰ってくる保護子猫達を温かく迎え入れてきました。もちろん今回もレイランは子猫達を迎える準備ができていました。

「最初、子猫達は大きな身体のレイランにとても緊張していましたが、レイランに母親のように毛づくろいされると、すぐレイランの愛情に気づきました。」

レイランはとても愛情深い犬で、これまでに家に来た全ての子猫達を優しく育ててきました。中には非常に内気な子猫もいましたが、レイランの愛情を感じるとすぐに心を開き始めて、最後には自信を持って家の中で過ごせるようになったそうです。「レイランも元々は保護犬で、2歳の時に保健所で安楽死を迎える直前に助け出されました。」

「レイランは私が養育した保護犬でしたが、誰も彼のことを欲しがらなかったため、私はその間に彼のことが手放せなくなりました。彼はとても優しい性格の持ち主で、小さな動物達を愛していることにすぐに気づきました。私はそれ以降、彼と一緒に養育活動を続けています。」

レイランは子猫達が家にやって来るとすぐに、自ら率先して子育てを始めます。今回も4匹の子猫『ベニー』『ビョルン』『アニフリッド』『アグネサ』の声を聞くとすぐにレイランの耳が反応して、一瞬のうちに親の本能が目覚めました。レイランはまるで母親のように子猫達をしっかりと毛づくろいして、たくさんの愛情を注ぎ始めたのです。

レイランは子猫達がご飯を食べ終わるたびに顔を舐めて、口の周りについたご飯を綺麗にしました。すると子猫達は毎回嬉しそうにレイランに鼻を擦りつけながら、幸せそうに甘え始めました。

またレイランが子猫達のところに朝の挨拶にやって来ると、子猫達はレイランの元に駆け寄って、まるでアヒルの子のようにレイランの後を追いかけ始めるそうです。

「子猫達はみんなレイランのことを尊敬していて、どこまでも彼の後を追いかけて、彼のマネをしています。」

子猫達はレイランにかまってもらえることが嬉しくて、いつも一緒の時間を過ごしながら喉を鳴らしています。また子猫達はレイランの身体をベッド代わりにすることもよくあるそうです。

「レイランは毛づくろいをするために、よく子猫達をベッドやソファーの上へと連れて行きます。一方の子猫達もレイランの上に乗りたくて、みんなで一列になって並んでいることがよくあります。レイランはいつも愛情に満ち溢れていて、本当に子猫達のことが大好きです。」

子猫達には専用のベッドがありますが、子猫達はそこで寝るよりも、レイランに寄り添いながら寝ることに幸せを感じているそうです。

子猫達はレイランのおかげで元気いっぱいに成長を続け、里子に出られるくらいまでに大きくなりました。そして子猫達が活発に部屋中を駆け回れるようになった時、レイランは子猫達を送り出す時期が来たことを理解しました。

レイランは立派な姿に成長して、生涯の家へと旅立っていった子猫達のことをとても誇りに思っています。レイランは子猫達を無事に送り出せたことに満足しながら、静かになった家の中でしばしの休みを取りました。

それから2週間後、ローラさんが新しい子猫達を連れて家に帰って来ると、再びレイランは親の本能を目覚めさせて、すぐに子育てを始めたそうです。

こうしてレイランに愛情いっぱいに育てられたベニー、ビョルン、アニフリッド、アグネサは幸せな家猫生活を始めることができました。きっと子猫達はレイランからもらった愛情を、いつまでも生涯の家族の元へと届け続けることでしょう(*´ω`*)
出典:raylan_the_doglovemeow

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