ある日、三毛猫と生後3ヶ月の子猫達が野外で発見され、より良い生活を送るために保護施設『オレゴン・フレンズ・オブ・シェルター・アニマルズ』に運ばれてきました。
子猫達を育てていた三毛猫のお腹の中には既に新しい命が宿っていました。「彼女は今までずっと野外で暮らしてきたため、保護された時は全身にたくさんのノミがついていました」と養育ボランティアのアンジェラ・スーさんが言いました。
そして保護から数日後、三毛猫は8匹の子猫達を出産しました。
三毛猫が野外で育てていた子猫達はすぐに里子に出られるようになりましたが、三毛猫の方は新しく生まれた子猫達の世話を手伝ってくれる人を必要としていました。そんな三毛猫の話を聞いたアンジェラさんは、9匹の猫の親子の養育を引き受けて、親子のために静かで快適な部屋を用意しました。
『セレステ』と名付けられた三毛猫は、こうして家の中で新しい暮らしをスタートさせました。8匹の子猫達はそれぞれ『ドリズル』『サニー』『ブリーズ』『ムーン』『クラウド』『レイン』『トゥインクル』『ストーム』と名付けられました。
「セレステは最初、新しい環境に戸惑っていました。彼女はこれまでずっと野外で暮らしてきたため、家の中にあるもの全てが初めて目にするものでした」とアンジェラさんが言いました。
その後、快適なベッド、温かい毛布、そしてたくさんの美味しいご飯のおかげで、セレステは少しずつリラックスしていきました。
「8匹の子猫達の世話は非常に大変なことですが、セレステはいつも全ての子猫達に愛情深く接しています。彼女はとても忍耐強く、常に子猫達を清潔に保ち、しっかりと栄養を与え続けています。」
「セレステは全ての子猫達のお腹を満足させるために、1回の授乳に1時間以上も使うことがあります。そのため私は彼女がちゃんと食事がとれるように、いつもベッドまでご飯を運んでいます。」
最初は少し緊張していたセレステでしたが、家の中が安全だと分かると徐々に心を開いていって、アンジェラさんに愛情を求めるようになりました。
「セレステは頭を撫でられるのが大好きで、撫でられたい時は可愛い声で話しかけてきます。また彼女は柔らかいものをこねるのも好きです。」
セレステのおかげで8匹の子猫達は飛躍的に成長を続け、日に日に活発になっていきました。「子猫達は約3週齢になりました。既に全ての子猫達の目が開いていて、少しずつ歩き始めています。」
子猫達の中には短いカールのシッポの子猫もいれば、とってもお喋りな子猫もいます。子猫達は成長と共に未知のものを警戒するようになって、威嚇することを覚えました。
「この年齢の子猫達は嗅覚を頼りに世界を認識しています。そのため、もし馴染みのない匂いを嗅ぐと、本能的にシャーと威嚇することがよくあります。」
子猫達のうちの1匹がお母さんの愛情を求めて鳴き始めると、他の子猫達も次々と鳴き始めて大合唱になります。子猫達はみんな優しいお母さんのことが大好きで、何かあるとすぐにお母さんを呼び始めるそうです。
子猫達は徐々に足腰が強くなってきていて、身の回りの探索をするようになりました。子猫達が十分に大きくなったらセレステは子育てを卒業して、生涯の家族の元で静かな毎日を送り始めることでしょう。
こうして保護先で8匹の子猫達を出産したセレステは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。セレステは安全で快適な家の中での生活がとても気に入っていて、毎日の暮らしに大きな幸せを感じているのです(*´ω`*)