人生に、もふもふを。

家の中での生活に憧れていた猫。オフィスから出てきた女性の腕の中で甘え始めて、「ボクも一緒に連れて行って」と伝える

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今から3年ほど前のこと、保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』でボランティアをしている女性が、オフィスの外で人懐っこい猫に出会いました。女性は猫の顔に多くの戦いの傷跡があり、愛情を強く望んでいることに気づきました。

猫はまるで「建物の中に入れて」と言っているかのように、オフィスの外に留まっていました。そして女性の姿に気づくと、嬉しそうに腕の中に入って甘え始めました。

この時の天候は日を追うごとに悪くなっていたため、女性は猫を路上から助け出すことを決心しました。そして猫を保護施設へと連れて行き、『チェスター』と名付けました。

「チェスターはとても建物の中に入りたがっていて、近くを通る人達に大きな声で話しかけていました」と保護施設のスタッフが言いました。

窓の外の猫出典:sparklecatrescue

「チェスターが救出された日に雪が降り始めました。彼は上気道感染症の兆候を示していました。保護された彼は安全な環境の中で初めての夜を満喫し、新たな人生を送るためのチャンスをもらえたことにとても感謝していました。」

スタッフ達はチェスターを獣医さんのところに連れて行き、養育主さんを探し始めました。「チェスターは最初からとってもフレンドリーで、診察の間もとろけていました。」

診察の結果、チェスターの年齢は6〜8歳だと分かりました。チェスターは感染症の治療を行なって、抜歯が必要な歯を全て抜きました。

1週間の治療の末、チェスターはとても気分が良くなり、不快感を感じることなくご飯が食べられるようになりました。

「チェスターがどれくらいの期間、路上で暮らしていたのかは誰にも分かりません。彼がどのように生きてきたのかは分かりませんが、これからの毎日がたくさんの愛情で溢れていることを私達は知っています。」

チェスターは安心してくつろぐことができ、たくさんの美味しいご飯が食べられる環境に大きな喜びを感じていました。

「保護された直後のチェスターは、枕やベッドを使おうとはしませんでした。でも今の彼は全ての柔らかいものが大好きで、いつも幸せそうにベッドの中で眠っています。」

そんな中、養育ボランティアのクリスタル・ウィルバーズさんが、養育主さんを探しているチェスターのことを知りました。クリスタルさんは躊躇することなくチェスターを受け入れることを決めましたが、チェスターに一番夢中になっていたのはクリスタルさんの娘でした。「私の娘はチェスターの写真を見て、すぐに彼に会いたいと言ってきました。」

その後、チェスターは身体が回復するまでの間、クリスタルさんの娘の部屋で過ごしました。そして先住猫の『プリティー』と『クレオ』に会う準備が整うと、クリスタルさんは3匹を対面させてみました。するとまるでチェスターがずっとこの家で暮らしていたかのように、先住猫達はすぐにチェスターのことを受け入れました。

チェスターはクリスタルさんの家に完全にマッチしたため、クリスタルさんはチェスターを家族の一員として迎え入れることに決めました。「娘は最初からチェスターのことをずっと手放したくないと思っていました。」

チェスターが家族の一員になってすぐに、クリスタルさんは保護子猫の『フリック』と『フラック』を連れて帰ってきました。チェスターは一瞬で子猫達のことを気に入って、子猫達に様々なことを教え始めました。

子猫達はふたりともチェスターのことを気に入りましたが、特にフリックはチェスターのことが大好きになって、いつもチェスターの後を追いかけるようになりました。

そして、子猫達が里子に出る時期が近づいてきた時、クリスタルさんはチェスターとフリックを引き離すことができないことに気づきました。「チェスターはいつもフリックの毛づくろいをしていて、ふたりは何をやる時も一緒に行動しています。そのため私達はフリックを家族に迎えることに決めました」とクリスタルさんが言いました。

現在、チェスターとフリックは一日の多くの時間を一緒に過ごし、日光浴をしながら抱きしめ合ったり、窓辺から鳥の様子を観察したりしているそうです。

またチェスターは家の中をウロウロして、キャットツリーの上から窓の外を眺めるのも好きでした。「チェスターは私達の車が家の敷地内に入ってきたことを確認すると、キャットツリーから飛び降りて、玄関のところで私達のことを出迎えてくれます。」

「年齢を重ねたチェスターはいつも落ち着いた様子で私達のことを見上げながら、愛らしい姿で一緒に遊ぼうとおねだりしてきます。でも一度遊び始めると、まるで子猫の頃に戻ったかのように無邪気にはしゃぎ回っています。」

「チェスターは人間のベッドで寝るのが大好きで、その日の気分で誰のベッドに入るかを決めています。彼はフワフワの毛布が好きで、いつも幸せそうにくるまれています」とクリスタルさんが嬉しそうに話してくれました。

こうしてオフィスの外で助けを求めていたチェスターは、優しい人達のおかげで最高の家に辿り着くことができました。チェスターはこれからも大好きな家族や同居猫達と一緒に、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sparklecatrescuelovemeow

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