今から約3ヶ月前の週末のこと、全身の毛が荒れた猫が食べ物を探して家の庭に迷い込んできました。飢えて衰弱していた猫は、住人が近づいて来たことに気づくと、全ての力を振り絞って大きな声で鳴きました。
「住人は猫がとても痩せ細っていて、誰かの助けを必要としていることがすぐに分かりました」と保護施設『マーフィーズ・ロー・アニマル・レスキュー』の創設者のサラ・ケリーさんが言いました。
サラさんと彼女のチームは救助要請を受け取るとすぐに行動を起こしました。『ベーグル』と名付けられた猫は、緊急の救助を必要としていました。
その後、養育ボランティアのジェニファーさんがベーグルを預かって自宅に連れて帰りました。高齢のベーグルは身体が弱っているにもかかわらず、自分を迎えてくれたジェニファーさんに感謝の気持ちを伝えるかのように甘い声で鳴いて、喉をゴロゴロと鳴らし続けました。
「月曜日の早い時間にベーグルを動物病院に連れて行くと、彼女の体重が1.8kg未満で、生きていることが奇跡的なことだと分かりました。」
ベーグルはそのまま病院で一晩を過ごし、獣医さん達の24時間体制のケアを受けながら点滴を続けました。「ベーグルが飢餓状態から回復するまでには長い時間が必要でした。」
ベーグルを発見した住人は、ベーグルの最初の治療費を快く負担して、ベーグルが素晴らしい養育主さんの手に委ねられたことに安堵しました。
ベーグルが安全な家の中で数日間過ごしている間に、ジェニファーさんはベーグルのお気に入りのオヤツを発見しました。「ベーグルは新しい生活に慣れてきていて、オヤツを心から楽しんでいます。彼女は養育主さんからの優しいケアをとても気に入っているようです。」
ベーグルが救出されてから数週間後、順調に体重を増やしていったベーグルは2.3kgを超えました。
ベーグルは筋肉の量が増えて力強くなっていくにつれて、さらに家の中を探索するようになりました。ベーグルはジェニファーさんのところまで歩いて行くと身体を擦りつけて、ジェニファーさんに何度も感謝の気持ちを伝えました。
「ベーグルは経験豊富な養育主さんに溺愛されて、これまで得ることのできなかった愛情をたっぷりと吸収しています。私達は彼女が確実に体重を増やしていっていることに喜びを感じています。」
その後、ジェニファーさんがベーグルに小さなテディベアをプレゼントすると、ベーグルはそれがとても気に入ったようで、どこに行く時も連れて歩くようになりました。
ベーグルは柔らかいベッドと豊富なご飯、寄り添うことのできるテディベア、そしてジェニファーさんからの愛情が大好きです。今のベーグルは明日のことを心配する必要がないため、夜はお腹をいっぱいに満たしてぐっすりと眠っているそうです。
ベーグルはご飯を食べている時も、温かい膝の上で休んでいる時も、羽根のオモチャで遊んでいる時も、いつもそばにテディベアを置いていて、毎日を幸せそうに過ごしています。またベーグルは美味しいご飯でエネルギーを満たし、徐々に体重を増やしていて、全身の毛も日に日に柔らかくなってきているそうです。
ベーグルは一日のほとんどの時間をテディベアと一緒に過ごし、快適なベッドの上で満足そうにくつろいでいます。今ではすっかり足取りも軽くなっていて、歩き方に力強さが感じられるようになりました。
「ベーグルは寄り添ったり、眠ったり、オヤツを楽しんだりしながら日々を過ごしています。彼女はとっても甘い性格で、みんなに愛されています。」
「ベーグルはこれまで厳しい環境の中を生き抜いてきました。私達は彼女の命を救えたことに大きな喜びを感じています」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:kellyfosterkittens
こうして約3ヶ月前に助けを求めて庭に迷い込んだベーグルは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。これからもベーグルは大好きなテディベアと一緒に毎日を楽しみながら、たくさんの愛情の中で幸せいっぱいの日々を過ごしていくことでしょう。
出典:kellyfosterkittens/lovemeow