ある日曜日の夜のこと、アメリカのオレゴン州に住むローレン・テイラーさんが帰宅してリビングルームに入ると、ソファーの上にいた何かが物陰に隠れるのを見ました。そしてすぐにソファーの後ろから、2つの光る目がローレンさんのことをジッと見つめてきたのです!
その正体は何とピューマでした!
どうやら誰かが勝手口を開けたままにしていたため、好奇心旺盛なピューマが庭で水を飲んだ後、家の中まで入ってきたようです。
以前から野生動物の保護活動を行なっていたローレンさんは、ピューマが自分からその場を去るまで、静かにしていなければならないことを知っていました。そこでローレンさんはピューマを刺激しないように家を出て、窓の外から家の中を観察し始めました。
驚いたことにピューマはすぐにソファーの上で眠り始めました。
出典:Lauren Taylor
ローレンさんが外にいる間、ピューマはソファーの上で気持ち良さそうに眠り続けました。そして、しばらくして目を覚ましたピューマは、人間が自分のことをジッと見ていることに気づきました。ローレンさんは猫がするようにゆっくりと瞬きをして、敵意がないことをピューマに伝えました。
「ピューマの方もこちらをジッと見つめて、瞬きを返してきました。そして、再び眠りにつきました」とローレンさんが言いました。
出典:Lauren Taylor
その後、ピューマがソファーで眠り続けたため、ローレンさんは結局6時間近くも外で待機していました。
「私が家の中の様子をうかがっていると、夜明けの時間になりました。私はピューマがパニックを起こさないように、家から出てもらう方法を考えました。」
ローレンさんはゆっくりといくつかの家のドアを開けて、階段の上の安全な場所まで行きました。そして家にあった太鼓を叩くと、ピューマはすぐにその場から立ち去ったそうです。
その時の様子はこちら。
「目を覚ましたピューマは自分が何をすべきかを知っているようでした。ピューマは開かれたドアを出て、外の小川を渡り、畑を横切って姿を消しました。」
この家の近くでは最近、山が燃える火事があったばかりでした。そのためローレンさんはピューマがそこから逃げてきて、休める場所を探していたのではないかと考えているそうです。
出典:Lauren Taylor
「私はもうここにピューマが戻って来ることはないだろうと思っています。これからは野生の中で幸せを見つけて、健康で長生きして欲しいと願っています。」
こうして家の中で発見されたピューマは寝心地の良いソファーで身体を休め、再び野生へと戻っていきました。ローレンさんは想像もしなかった予想外の出来事に、今もその時の光景をはっきりと覚えているそうです。
出典:Lauren Taylor/thedodo