ある日、サンディーさんの家の庭に、1匹の野良猫が現れました。サンディーさんは猫のお腹が大きいことに気づき、妊娠しているのではないかと考えました。
そんな猫のためにサンディーさんがドアを開けると、猫は様子をうかがいながら少しずつ家の中へと入ってきました。それから数日後、サンディーさんは家の中で5匹の子猫の姿を見つけて驚きました。サンディーさんは猫の親子が必要なケアを受けられるように、地元の保護団体『ジンズ・ボトル・ベビーズ』に連絡をしました。
その後、養育ボランティアのジェンさんが、猫の親子を温かく迎え入れました。「私達が親子を迎えにいった時、『ジェイド』と名づけられた母猫が、挨拶をするために私達のところに歩いてきました」とジェンさんが言いました。
ジェイドは新しい家に移ってすぐに、ジェンさんの愛情を求め始めました。「ジェイドは最高のお母さんで、とっても甘えん坊な性格です。彼女は子猫達のミルクの合間に、私の後を追いかけていることがよくあります。」
そんなジェイドの大切な子供達の中に、『ハンター』と名づけられた子猫がいました。ハンターは男の子で、子猫達の中で一番大きな身体をしていました。ハンターはとても勇敢で冒険好きで、トイレも最初に覚えました。
ハンターはとてもヤンチャな性格で、お母さんと一緒にいるのが大好きでした。ハンターはいつの間にかベビーサークルから脱出する方法を身につけて、毎回色々な場所へと探索に出かけていました。
ジェイドは5匹の子猫達の素晴らしいお母さんで、いつも子猫達の全ての要求に応えようとしています。ジェイドは子猫達が鳴き始めるとすぐに駆け寄って、抱きしめながら愛情いっぱいに毛づくろいをしました。
ジェイドが室内環境に完全に順応するまでには少し時間がかかりましたが、今ではすっかり落ち着いていて、物音などにも驚かなくなりました。そんなジェイドのそばにはいつもハンターがいて、ジェイドと一緒に遊びたそうにしていました。
「ハンターのお気に入りのオモチャはジェイドのシッポです。そして優しいジェイドはハンターの願いをいつも叶えてあげています。」
その後、子猫達が十分に成長すると、ジェンさんはジェイドと子猫のうちの1匹がペアになって引き取ってもらえることを強く望みました。
そして、ジェイドの前に素敵な家族が現れるまでには、それほど時間はかかりませんでした。家族はジェイドとハンターの愛らしい姿に恋をして、一緒に家族に迎えることを決めたのです。
ジェンさんは残った4匹の猫達にもすぐに里親さんが見つかるように、2匹ずつのペアにすることを考えました。しかし、みんなとっても仲が良く、2組に分けることができませんでした。
「私は最初、子猫達を分けた方が引き取ってもらいやすいだろうと考えていました。そのため『4匹を一緒に引き取りたい』という家族が現れた時にはとても驚きました。」
結局、子猫達は4匹一緒に生涯の家へと旅立って行きました。この保護団体で4匹が一緒に引き取られるのは初めてのことでした。
一方、先に生涯の家に引っ越していたハンターは、名前を『リアム』に変えて新しい生活を送っていました。リアムは相変わらずいつもジェイドと一緒にいて、幸せな時間を過ごしているそうです。
「ふたりはいつも私を笑わせてくれました。それはまるで小さなお笑いコンビのようでした。リアムは本当にジェイドのことが大好きで、いつもピッタリとくっついていました。」
「私達はジェイドが自分の子供と一緒に新生活を始められたことに、とても興奮しています。無事に子育てを終えたジェイドは現在、優しい家族にたっぷりと甘やかされながら、家の王女様として暮らしています」とジェンさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして出産間近で助けを求めてきたジェイドは、安全な家の中で新しい人生を歩み始めました。きっとジェイドはこれからもリアムと一緒にたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいに暮らしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:chaos.in.cat.shape/lovemeow