人生に、もふもふを。

大切な子猫達を救ってもらうまで、室内生活を知らなかった母猫。安全な家と優しい人達のおかげで人生が大きく変わる!

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これまでずっと野外で暮らしてきた母猫が、2匹の子猫達と共に保護施設『セント・フランシス・ソサイエティー・アニマル・レスキュー』の養育ボランティアの家にやって来ました。

『ギリー』と名付けられたキジトラの母猫は、ある家の庭に食べ物を求めて現れて、そこで暮らし始めました。そして2度目の出産を迎えましたが、5匹の子猫達のうちの3匹が息を引き取りました。ギリーを世話していた家族は猫の親子の未来を良い方向に変えたいと思い、保護施設に連絡をしました。

「ギリーは私の家に来た日からとても優しい子でした」と養育ボランティアのアンドレア・クリスチャンさんが言いました。

保護された猫の親子出典:turtlecatfoster

ギリーは『タデウス』と『デクラン』と名付けられた2匹の子猫達にたくさんの愛情を注ぎ、決して子猫達から目を離しませんでした。一方の子猫達もギリーのそばから離れようとせず、ミルクでお腹を膨らませて、ギリーに寄り添いながら眠りに落ちていきました。

最初の頃のギリーは警戒心が強く、誰にも子猫達を触らせようとはしませんでした。

「私が初めて子猫達に離乳食を与えた時、ギリーは食べ物から遠ざかって子猫達を呼びました。そして子猫達がミルクを飲みに来るまでずっと、子猫達に話しかけていました。ギリーはとても良いお母さんで、子猫達のことを常に守っていました。」

子猫達はそんなギリーの愛情と世話で飛躍的に成長していきました。子猫達はふっくらとしたお腹でヨチヨチと歩き、お母さんの気を引くために絶えず鳴いて、たくさんの愛情を吸収していました。

黒白子猫のタデウスは2匹の中でより勇敢で冒険好きでしたが、キジトラ子猫のデクランは尽きることのない要求で、いつもお母さんのことを困らせていました。

「ギリーと子猫達はお互いにフワフワの短いシッポを持っていて、ジャパニーズボブテイルによく似ています。」

ギリーは日々成長を続ける子猫達にオモチャの遊び方や正しいトイレの使い方、成猫のようにお皿から食べる方法などを教えました。

その後、子猫達が自立してエネルギーいっぱいに転げ回ったり遊び回ったりするようになるにつれて、ギリーは子育て以外のことにも目を向けるようになっていきました。すると家の中が安全で常に美味しい食べ物があり、いつも快適な温度に保たれていて、たくさんの安らぎで溢れていることに気づいたのです。

するとギリーはゆっくりと、しかし確実に、自分の殻から出てきました。

そして子猫達が一緒に生涯の家に旅立って行くと、ギリーは他の猫達と仲良くなりました。「子育てを終わらせたギリーは、静かな時間を過ごし始めました。彼女は私の家にいる猫達と、とても仲良くしています。」

ギリーはいつも静かに他の猫達が遊んでいる様子を観察していて、食べ物や避難場所の心配から解放されたことに満足していました。

少し前までは野外で過ごしていたギリーでしたが、今は家猫として甘やかされていて、新たな生活を始めるための心の準備を整えました。

そして3日前、ある家族がギリーに会いにきて一瞬のうちに心を奪われました。「家族は家に迎えるための若い成猫を探していました。」

ギリーはまるで家族が自分のことを連れて帰ることを知っていたかのように、すぐに家族と打ち解けたそうです。

「ギリーがいなくなるのは寂しいことです。彼女は本当に素晴らしいお母さんで、ここにいる猫達とも仲良くなって、いつも幸せそうにしていました」とアンドレアさんが話してくれました。

こうして少し前までは野良猫だったギリーは、人間に心を開き、新しい人生を歩み始めました。ギリーは現在、愛情溢れる家族の元で暮らしていて、家の中の女王様として最高の日々を過ごしているのです(*´ェ`*)
出典:turtlecatfosterlovemeow

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