人生に、もふもふを。

助けを求めて人間に近づいてきた耳の曲がった猫。出産に間に合うように家の中に入れてもらい、全ての愛情を子猫達に注ぐ

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ある日、家の近所を彷徨い歩いている耳の曲がった野良猫に気づいた住人達が、猫のためにご飯を用意し始めました。すると猫は徐々に住人達と打ち解けていって、ご飯を求めて自ら住人達に近づくようになりました。

その後、住人達が猫のお腹が膨らんできたことに気づくと、猫が妊娠していて、自分のためだけでなく、お腹の子猫達のためにもご飯を食べに来ていることが分かりました。

住人達は猫を世話してくれる家を見つけたいと考えて、地元の保護団体『ホームワード・バウンド・キャット・アダプションズ』に連絡をしました。

その後、保護団体から連絡を受けた養育ボランティアのエレン・リヒターさんが猫を温かく迎え入れて、愛情を込めて『フレイヤ』と名付けました。

フレイヤは見知らぬ環境に緊張して、すぐにシンクの中に隠れました。「私はフレイヤをリラックスさせて、私が一緒にいても快適に過ごせるようにしました。彼女がこの場所を安全だと感じてくれたことにとても感謝しています」とエレンさんが言いました。

シンクの中の猫出典:foster_kitten_tails

その日の遅く、エレンさんの存在に安心したフレイヤは、シンクから床に降りて、エレンさんと交流を始めました。フレイヤは目を大きく見開いてエレンさんのことを見つめて、たくさんの愛情とナデナデを懇願しました。

またフレイヤはエレンさんに愛情を込めて頭突きをしたり、甘噛みしたりするようになりました。

フレイヤの右耳は後ろに曲がっていて、左耳には傷跡がありました。フレイヤは長い路上での生活の末、ついに屋根のある安全な場所に辿り着いて、たくさんのご飯を心ゆくまで食べることができるようになったのです。

翌日、エレンさんがフレイヤの部屋に入ると、子猫達と一緒にいるフレイヤの姿を目にして驚きました。フレイヤは6匹の子猫達を出産して、全てのエネルギーと愛情を子猫達に注いでいました。

フレイヤは常に子猫達の世話をしていたため、自分の食事の時間も子猫達のそばから離れようとはしませんでした。そこでエレンさんはフレイヤに栄養を与えるために、フレイヤの目の前にご飯の入ったお皿を運びました。

そんなエレンさんのおかげでお腹を満たすことができたフレイヤは、子猫達をお腹に抱き寄せて、幸せそうに前足を伸ばしながら空中をフミフミし始めました。

「フレイヤは素晴らしいお母さんで、子猫達はすくすくと育っています。」

フレイヤは子猫達から離れて休憩する時も決して遠くへは行かず、子猫達のことを注意深く見守っています。

そんなフレイヤのおかげで子猫達は飛躍的に成長していて、既に猫っぽい仕草を見せてくれる子猫もいます。まだ目が開いていない子猫ですが、馴染みのない匂いを嗅ぐと「シャー!」と威嚇してくるそうです。

現在、生後5日目の子猫達はエネルギーに満たされていて、寝床の中をクネクネしがら動き回っています。子猫達はもう少しで目を開き始め、日に日に好奇心が強くなっていくことでしょう。

フレイヤはこの場所が子猫達にとって安全な場所だと理解すると、部屋の中を動き回るようになりました。

フレイヤは要求の厳しい6匹の子猫達に愛情いっぱいに接し、熱心にミルクを与えて、常に子猫達の全身を綺麗な状態に保っています。また子猫達の中の誰かが鳴き始めるとすぐに落ち着かせて、子猫達の要求に応えているそうです。

こうして路上を彷徨い歩いていたフレイヤは、多くの優しい人達のおかげで新しい人生をスタートさせることができました。フレイヤはもうご飯や避難場所の心配をする必要がなく、子猫達の日々の成長を温かい眼差しで見守っているのです。
出典:foster_kitten_tailslovemeow

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