人生に、もふもふを。

多くの病と闘いながら、何年も路上で生きてきた猫。1人の女性との出会いで、悲しみに満ちていた瞳に輝きを取り戻す

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今から数年前のこと、動物病院で働いているデイジー・オースティンさんが、譲渡会の手伝いをするために地元の保護施設へと向かっていました。その時のデイジーさんはまだ、自分が猫と一緒に帰宅することになるとは思ってもいませんでした。

施設に着いたデイジーさんは、一般の人達が立ち入ることのできないスタッフ用の部屋に入りました。するとデイジーさんの目に保護猫の『マーミー』の姿が飛び込んできたのです。「マーミーは真っ直ぐに私のところに向かったきて、私の指に頭を擦りつけてきました。そして、それからずっと喉をゴロゴロと鳴らし続けていました」とデイジーさんが言いました。

マーミーは路上で発見された猫で、ひどい状態で保護施設に運ばれてきました。マーミーはとても衰弱していて、体重は僅か2kgで、全身の毛にツヤがなく、汚れに覆われていました。

マーミーは重度の上気道感染症を患っていて、顔の周りには小さな傷がありました。

マーミーはそんなひどい状態だったにもかかわらず、誰かの愛情を強く望んでいました。そのためデイジーさんが来たことに気づくと、マーミーは悲しそうな目で見つめてきて、ケージに頭を擦りつけながら身体を撫でてもらうことを懇願してきたのです。

その後、保護施設にマーミーを看護する人が不足していることを知ったデイジーさんは、自分がマーミーを助けなければならないと強く感じました。

「私の家には既に16歳の猫が暮らしていましたが、マーミーをできるだけ早く何とかしなければならないと感じました。私は彼女に新しいチャンスを与えなければと強く思いました。」

デイジーさんはその日、マーミーを自宅に連れて帰りました。マーミーは快適な家で暮らせることに感謝しているようで、最初の日からデイジーさんに寄り添いながら、幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし続けていたそうです。「マーミーは私の目をじっと見つめてきました。彼女は大変な路上での生活から救われたことを知っていました。」

マーミーの年齢は10歳と推定されましたが、もっと若い猫のように行動しました。マーミーは3回のお風呂と絡み合った毛を刈られた後、まるで子猫のようにデイジーさんの膝の上で眠りにつきました。

マーミーはFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)を患っていて、口内炎があり、エーラス・ダンロス症候群(皮膚の過伸展性、関節の過可動性、結合組織の脆弱性などの症状が現れる病気)や他の慢性的な病気を抱えていました。

しかし、それらがマーミーの歩みを止めることはありませんでした。マーミーはいつも注目を求め、様々なことを要求し、デイジーさんの目をじっと見つめてきました。

マーミーは口の炎症と闘うために全ての歯を抜きました。マーミーはそれから1日も経たないうちに物凄い勢いでご飯を食べ始め、日に日に体重と力強さを増していきました。

マーミーはエーラス・ダンロス症候群のため、首の周りに余分な皮膚があり、それは少しのことで傷つき、回復するのに長い時間がかかります。しかし、マーミーはデイジーさんにしっかりと管理されているため、様々な病気を患っているにもかかわらず、いつも元気に過ごしているそうです。

マーミーは膝の上で昼寝ができるだけで幸せで、いつもたくさんの愛情をデイジーさんから受け取っているのです。

「マーミーの生きる意志は無限です。彼女はいつもたくさんのエネルギーで獣医さんを驚かせています。」

「マーミーはいつも私のそばにいて、私がキッチンにいる時はカウンターの上から見つめてきます。私がクローゼットの中にいる時も、彼女はじっと見つめてきます。そして私がソファーでくつろいでいると、膝の上で丸くなります。」

マーミーはもう保護施設にいた頃の痩せ細った猫ではありません。マーミーはハグ好きのゴージャスな猫に生まれ変わり、体重も5.2kgに増えました。

現在のマーミーは定期的にデイジーさんとの散歩を楽しんでいます。

「マーミーは外を散歩するのが大好きで、芝生の上を転げ回りながら、嬉しそうに喉を鳴らし続けています。そして家の中にいる時は、窓辺で日光浴を楽しんでいます。」

デイジーさんは毎朝、マーミーの喉のゴロゴロ音で目を覚まします。そして毎晩、マーミーと一緒に眠りにつくそうです。

「マーミーはいつも私のことを幸せにしてくれます。特に私が辛い一日を過ごしている時は、彼女が寄り添いながら元気を届けてくれます。私は彼女の優しさにいつも感謝しています。」

マーミーは老猫ですが、心の中はまだまだ子猫のようで、いつも元気に過ごしているのです。

「マーミーは何年もの間、多くの健康問題を抱えたまま路上で暮らしてきました。私は彼女と出会えたことにいつも感謝していて、心から彼女のことを愛しています」とデイジーさんが話してくれました。

こうして弱った身体で命をつないできたマーミーは、幸せな暮らしを手に入れることができました。マーミーはこれからもデイジーさんにたくさんの愛情を注がれながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:ladiemarmielovemeow

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