ある日、妊娠中の猫が保護施設を通して、養育ボランティアのアナさんの家にやって来ました。『フレックルズ』と名付けられた約2歳の猫はとても友好的な性格で、新しい環境の中ですぐにリラックスし始めました。
フレックルズはアナさんの家で暮らす犬や猫とも仲良くなりました。特に猫好きの犬の『コナ』との間に強い信頼関係を築きました。フレックルズはいつも自らコナのところに向かって行って、嬉しそうに頭や身体を擦りつけました。
それから数週間後、フレックルズは6匹の元気な子猫達を出産し、その日から子育てに専念するようになりました。「フレックルズは常に子猫達にたくさんの愛情を注いでいて、子猫達の様々な要求に応えています」とアサさんが言いました。
一方、猫好きのコナは養育部屋から聞こえてくる子猫達の声がいつも気になっていました。コナはその声を聞くたびに目を輝かせて、シッポを激しく振りながら嬉しそうな反応を返しました。
コナはフレックルズと同じように路上から保護された後、養育主さんの家で自分の子供達を育てました。そして、子育てを終えたコナはアサさんと出会い、今の生活を始めたのです。それ以来コナはアサさんと一緒に困っている多くの動物達を育ててきました。
今回もコナは子猫達の声を聞いた瞬間に子育てすることを決めて、子猫達に会える日を楽しみにしていました。
「そんな中、コナは偶然子猫達のうちの1匹と予想外のタイミングで出会いました。その日、フレックルズは子猫達を連れて養育部屋とバスルームの間を移動していました。その時に数分間だけ、1匹の子猫をバスルームに取り残してしまいました。」
「コナはちょうどその時、私の後をついて家の中を歩いていて、偶然子猫に出会いました。すると途端にシッポを激しく振り始めて、私と子猫の間に立つと、『お母さん、ほら見て!赤ちゃんを見つけたよ!』と言っているかのように嬉しそうな姿を見せてくれました。」
その後、フレックルズは『招かれざる客』に気づき、コナに向かって「こっちに来ちゃダメ」というジェスチャーをしました。
フレックルズは子猫達を他の動物達に触らせたくありませんでした。しかし、コナの方はどうしても子猫達のベビーシッターになりたくて、何度も子猫達のいるキャットハウスに足を運びました。
「フレックルズは子猫達に危険なことが起きないように、他の動物達から子猫達をしっかりとガードしていました。そして、もし誰かが近づいてくると『シャー!』と強く威嚇しました。でもコナとは出産前に信頼関係を結んでいたため、少しずつ子猫達に近づくことを許すようになっていきました。」
コナは常に子猫達と一緒にいたかったため、子猫達に近づくために何でもしました。コナは厳しいフレックルズに少し怯えていましたが、子猫達が身体を登ってくると一瞬のうちに興奮し始めました。
「その後も子猫達は確実に成長を続け、6匹全員が無事に6週齢を迎えました。私はこれからさらに子猫達とコナを交流させようと考えていて、子猫達が里子に出る時までに、犬に優しい子猫になってもらいたいと思っています。」
子猫達は成長と共に好奇心が旺盛になり、活発に動き回るようになりました。するとフレックルズは子猫達を自由に過ごさせるようになり、徐々に人間と一緒に過ごす時間を増やしていきました。
一方のコナは子猫達のベビーシッターとして、いつも興奮しながら子守りを続けています。
コナは子猫達の厳しい要求にも常に嬉しそうに応えていて、たとえ子猫達にもみくちゃにされても決して怒ったりすることはありません。コナはいつも子猫達に寄り添いながら幸せそうに毛づくろいをして、子猫達が社会化するためのお手伝いをしているのです(*´ω`*)
出典:shibuyarollcall/lovemeow