アメリカ・カリフォルニア州のサンノゼにある動物保護施設に、生後約7週目の子猫が保護されました。その猫の身体の毛はなんと紫色に染められ、さらには身体中に擦り傷があったそうです。
傷だらけの身体とおびえきった目から、虐待を受けていたと考えられるとのことです。しかし、子猫はそれに耐え続け、必死に生きようとしていたのです。
その後、子猫は施設に保護され『スマーフ』と名付けられました。すぐにスマーフの治療が行われ傷は回復してきましたが、染められた毛はとても身体の深い部分まで入ってしまっていて、毛を剃っても色は抜けませんでした。
施設に保護されたスマーフでしたが、今まで受けていた虐待のため人間を非常に恐れていました。そんなスマーフを少しでも安心させてあげられないかと考えたスタッフは、同じ施設に保護されていた子猫の『ワンダ』を同じケージに入れました。すると、ふたりはすぐに親友になったのです。
それから1ヶ月。
スマーフの身体にはまだ紫色が残っていますが、傷は回復し元気に動き回れるようになりました。
傷ついたスマーフのことをSNSで知った方が、スマーフの名前入りのキルトを施設に送ってくれることもありました。スマーフはとっても気に入っているそうです。
フワフワのベッドでお昼寝するスマーフ。いい夢をいっぱい見て欲しいですね。
もちろん1ヶ月経っても、スマーフとワンダの関係は変わりません。ふたりが友達になってしばらくすると、幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らすようになったそうです。
お互いのことを必要としているふたりは、どんな時も一緒です。
保護された時には600gしかなかったスマーフの体重も約1,400gほどになり、平均体重くらいになりました。美味しいごはんをいっぱい食べて、日々成長しています。
スマーフの紫色は保護されてきた頃と比べると70%ほど消え、奇麗なグレーの毛並みが見えるようになりました。
窓辺からカリフォルニアの風景を楽しむスマーフ。色々なことに興味が湧いてきたようですね。
日光浴を楽しむスマーフ。身体が紫色の部分を除けば、普通の子猫と変わらなくなってきました。
いつもいっしょで幸せそうなスマーフとワンダ。辛い時をいっしょに過ごしたふたりを誰も引き離すことはできません。
長く辛い道のりを歩んできたスマーフの身体から、紫色がゆっくりと消えつつあります。それはまるで、スマーフの心の傷が癒え、苦しみから立ち直っていく姿と重なっているように感じられます。
もうすぐグレーの奇麗な毛並みのスマーフを見ることができることでしょう。どんな状況でも諦めず、一生懸命に生きるスマーフの姿に心を打たれます。
これからもワンダといっしょに、たくさんの幸せに包まれながら暮らしていって欲しいですね。
出典:facebook.com