人生に、もふもふを。

障がいのため2年以上も家族が見つからなかった猫。ついに出会った最高の家族は、わずか15分の距離に住んでいました!

0

ある日、生まれたばかりの子猫や障がいのある猫を専門にしている保護施設『ウィズ・グレイス』の創設者のダニエル・チャベスさんが、長期間の養育が必要な後ろ足が動かない子猫についての連絡を受け、すぐに子猫を引き取ることを申し出ました。

『ギャビン』と名付けられた子猫は、後ろ足に重度の感染症を患っていたところを発見されました。この時のギャビンはまだ生後数週間ほどで、非常に衰弱していたため、命をつなぐことができるか分かりませんでした。しかし、ギャビンは優しい人達に支えられながら危険な時期を何とか乗り越え、成長し始めることができたのです。

大変な治療と長期間のケアのおかげでギャビンはついに元気を取り戻し、大きな個性が現れ始めました。

「ギャビンの中には驚くほどの好奇心が眠っていました。一度ギャビンが病気から回復すると、誰も彼を止めることができなくなりました」とダニエルさんが言いました。

ギャビンは後ろ足を動かせませんが、前足を上手に使って部屋中を駆け回って、前足が届くところならどこにでも登ることができました。

ギャビンはベビーサークルを乗り越える方法を見つけ出し、いつも4本足の猫よりも素早く家の中を移動しています。またギャビンはキャットツリーやソファーの上にも登ることもできました。そんな活発なギャビンの姿にいつもダニエルさんと家族は驚いていました。

ギャビンは他の猫ができることのほとんど全てのことができます。ギャビンが室内生活を送るために必要なサポートは、1日に数回のトイレの介助だけです。「ギャビンは生きることへの大きな熱意を持っていて、彼が自分の人生を愛している姿を見られることは、私達にとって非常に嬉しいことです。」

時間が経つにつれてギャビンは光沢のある毛並みと輝く瞳を持った大人の猫へと成長していき、まるでクロヒョウのような姿になりました。

ギャビンは猫の友達と一緒に窓の外を眺めたり、頭を撫でてもらうためにダニエルさん達に擦り寄ったりするのが大好きです。また好奇心旺盛なギャビンはいつも、家の中で起こっている全てのことを知りたがっているそうです。

ダニエルさん達は生涯の家族がギャビンを探しに来るのを待ちながら、ギャビンの1歳の誕生日を祝い、さらに2歳の誕生日を祝いました。

ダニエルさん達はいつか『ギャビンの愛らしさに恋をして、簡単なトイレの世話を受け入れてくれる家族』が見つかることを願っていました。

そしてギャビンが2歳の誕生日を迎えた3ヶ月後、ダニエルさんはギャビンの里親になりたいという夫婦から申請書を受け取りました。申請書を送ったクロエさんとジェームズさんは、SNS上でギャビンに関する投稿を見つけ、ギャビンが自分達の家族に迎えるための完璧な猫だと確信しました。

「ふたりはギャビンが障がいを乗り越え、毎日を全力で生きている姿に心を動かされました。」

「ふたりはとっても優しい夫婦です。ジェームズさんは事故で脊髄を損傷し、車椅子生活を送っています。彼は後ろ足に障がいのあるギャビンの姿を見て、ギャビンに強く引き寄せられました。」

そしてギャビンの元に夫婦がやって来ると、すぐにギャビンは夫婦と強く結ばれました。ギャビンはクロエさんの腕の中で丸くなって、嬉しそうに笑みを浮かべました。

夫婦はダニエルさんの家の近くに住んでいて、わずか15分の距離に家があることが分かりました。

その後、生涯の家に引っ越したギャビンは、新しい環境にすぐに溶け込みました。今後準備が整ったら、夫婦はギャビンに先住猫の『スティービー』と『フィオナ』を紹介するそうです。

「私達は申請書を受け取った瞬間に、ギャビンと夫婦の出会いが最高のものになることを確信しました。まるで最初からこうなることが決まっていたかのように、その全てが完璧でした。」

「私達はギャビンに出会えたこと、そしてギャビンが素敵な家族に迎えられたことに大きな喜びを感じています。」

「ギャビンのことを息子のように思っている私達にとって、ギャビンに別れを告げる必要がないことはとても幸運なことでした。彼はこれからもずっと私達の人生の一部で、15分離れた場所から彼の幸せをいつも願っています」とダニエルさんが話してくれました。

こうしてダニエルさんの家で2年間を過ごしたギャビンは、ついに新しい人生を歩み始めることができました。これからもギャビンはダニエルさん達にもらった愛情を大切にしながら、新しい家族と一緒に幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう。
出典:withgracerescuelovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう