ある日、オーストラリアに住むデイブさんが営むピザ屋さんに、予想外のお客さんがやって来ました。それは幼い1匹の子猫でした。
どうやら子猫は最初から店に留まることに決めていたようで、誰にも「ノー」とは言わせませんでした。「私は猫を飼うつもりは全くありませんでした。でも子猫は店から立ち去ろうとはしませんでした」とデイブさんが言いました。
「子猫は最初、慣れない音と匂いに戸惑って、少し緊張しているように見えました。」
それから数分後、周りの環境に少しずつ慣れてきた子猫がデイブさんのところにやって来て、愛情を求め始めました。
「私が子猫を肩の上に乗せると、子猫はすぐにくつろぎ始めました。子猫は私の耳と首に擦り寄って、ゴロゴロと喉を鳴らし始めました。」
どうやら子猫は肩の上が安全な場所だと感じたようで、デイブさんにくっついたまま、どこにも行かなくなりました。
デイブさんは子猫が誰かに飼われているかもしれないと思い、子猫に店から出るように丁寧にお願いしました。でも子猫の方はそれを拒否しました。
そこでデイブさんは近所の家々を訪ねて、子猫のことを聞いて回りましたが、誰も子猫が自分の猫だと言う人はいませんでした。デイブさんはみんなの話を聞いて、子猫に行くべき家が無いことを知りました。
デイブさんはインターネットを使って子猫に良い家を見つけようと考えましたが、どうやら子猫の方は別の計画を持っていたようです。
子猫はデイブさんの膝の上に乗って、すぐに眠りにつきました。「子猫はずっとこの場所に留まることを決めたようでした。私は子猫の愛らしい姿に抵抗することができませんでした。」
その後、『バンダル』と名付けられた子猫は、数日のうちに完全に心を開花させました。デイブさんはバンダルを動物病院に連れて行って、予防接種などを受けさせました。
バンダルは少し前まで路上を彷徨い歩いていましたが、今は違います。バンダルの近くにはいつも大好きな肩があり、毎晩寄り添うことのできる最高の家族を持っているのです。
バンダルはすっかりデイブさんの管理者になって、いつもデイブさんの行動をチェックするようになりました。さらにデイブさんがパソコン作業をしていると、いつもキーボードの上に現れて、『お手伝い』をしてくれるそうです( *´艸`)
今のバンダルは完全に家の中を支配していて、人間用のベッドを自分のお城にしています。
「バンダルは貯蔵室にある子猫用の障害物コースをいつも楽しんでいます。彼女は犬のオモチャで遊ぶのも好きで、毎晩私を湯たんぽ代わりにしながら枕の上で眠っています」とデイブさんが幸せそうに話してくれました。
デイブさんはこれまでに一度も『自分の店に入ってきた子猫に選ばれる』と思ったことはありませんでした。でも今はバンダルとの毎日が驚くほど幸せで、バンダルが店に現れてくれたことに心から感謝しているのです(*´ω`*)
出典:ratbagthevandal/lovemeow