約2ヶ月前、助けを必要としている5匹の迷子の子猫達が発見されました。子猫達はまだ自分達の身を守ることができないほど幼く、哺乳瓶による人工哺乳が必要でした。
子猫達は地元の保護施設『インディー・ヒューメイン』に運ばれて、養育ボランティアのケルシーさんの家にやって来ました。ケルシーさんは24時間体制で子猫達にミルクを飲ませて世話を続けました。
子猫達はまだグラグラしていましたが、食欲は旺盛で、毎回哺乳瓶から勢いよくミルクを飲んでいました。
ケルシーさんは子猫達からノミや汚れを取り除き、栄養価の高いミルクを飲ませ、保育器で体温調整を行いました。そんなケルシーさんのケアに子猫達は安心しているようで、いつも保育器の中で身を寄せ合いながら幸せそうに眠りに落ちていくそうです。
ケルシーさんの養育のおかげで、子猫達は目が開き、耳も発達しました。すると子猫達の好奇心が一気に溢れ出して、自分達の周囲を歩き回るようになったのです。
5匹の子猫達のうちの4匹が男の子で、1匹が女の子です。ケルシーさんは活発になってきた子猫達が自由に動き回れるように、十分なスペースを作って、潜り込むための柔らかい毛布やこねるためのヌイグルミを用意しました。
そして子猫達がさらに活発になると、黒白の子猫達のうちの『ハンター』と『ハーベイ』の2匹が先頭に立って、他の子猫達を引き連れて最初の遠征に出かけました。子猫達はパタパタと愛らしい足音を立てながら、好奇心の赴くままに冒険を続けました。
茶トラの子猫の『ジャック』は大きな声を持っていて、いつもその声で周りの人達の気を引いています。唯一の女の子の『メイズ』は子猫達の中で一番小さな身体をしていますが、優しくて愛らしい性格の持ち主で、いつも周りの人達のことを魅了しています。
「ハンターとハーベイはボスですが、ジャックが一番大きな声を出しています。『ブラム』は室内生活が大好きなのんびり屋さんで、メイズはとても甘くてお茶目な性格です」とケルシーさんが言いました。
さらにハンターはイタズラ好きの可愛いトラブルメーカーで、手の届く範囲にある全てのオモチャに飛びついて、新しいものを見つけると大興奮で調べ尽くします。そんな無邪気なハンターはいつもハーベイと一緒に、全ての子猫達を冒険へと導いているのです。
その後、5匹の子猫達は別の場所で保護された灰色の2匹の子猫達に出会い、すぐに自分達のグループに迎え入れました。子猫達はみんなで一緒になってレスリングやハグをして、徐々に社交スキルを磨いていきました。
時々、ケルシーさんが掃除のために養育部屋に入ると、決まってジャックが一直線に向かってきて、個性的な鳴き声でケルシーさんの気を引こうとしてきます。するとそれを合図に全ての子猫達がケルシーさんの足元に集まってきて、掃除の『お手伝い』を申し出るそうです。
保護から数週間の間に、子猫達はそれぞれの個性を開花させました。
メイズは人間と一緒にいることに喜びを感じ、人間との時間を大切にしています。ハンターとハーベイは相変わらず他の子猫達の先頭に立って探索に出かけ、いつも一緒に次の冒険の計画を立てています。
ブラムはお気に入りのソファーでくつろぎながら、暖かさと快適さを満喫しています。ジャックはみんながやっていることに参加して、一緒に楽しんだり興奮したりしています。
「現在、5匹の子猫達は確実に成長を続けています。男の子達の体重は900gに迫っていて、メイズの体重は680gほどです」とケルシーさんが話してくれました。
子猫達の人生の始まりは大変なものでしたが、今は幸せいっぱいの毎日を送っています。子猫達は安全な室内生活に満足していて、愛らしい姿で周りの人達の心を魅了し続けているのです。
出典:pennyandthefosters/lovemeow