人生に、もふもふを。

人間を非常に怖がり、触られることを完全に拒否していた子猫達。人間の優しさに触れると、閉ざしていた心に大きな変化が

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先月末、大学の動物病院に4匹の子猫達が運ばれてきました。子猫達は野外で暮らしていて、母猫の姿はどこにもありませんでした。生後約5週の子猫達は警戒心が非常に強く、人間が近づいてくるたびに威嚇して、必死に物陰に隠れようとしていました。

子猫達の話を聞いた保護施設『ヨロ・カウンティー・APCA』は、すぐに子猫達を引き取ることを申し出ました。そして子猫達は養育ボランティアのアンジェラさんの家に行きました。アンジェラさんは怖がっている子猫達のために静かな部屋を用意して、緊張を解くための時間を与えました。

子猫達は毛を逆立てながらキャリーから出てきて、隠れることのできる箱を見つけると、すぐにその中に身体を押し込みました。そして全員で身を寄せ合いながら、アンジェラさんの様子をうかがい始めました。

アンジェラさんが少しずつ子猫達に近づいていくと、子猫達は「シャー!」と強く威嚇してきました。

「子猫達はおそらくこれまでに人間と接したことがなかったのでしょう。子猫達は常に物陰に隠れようとしていて、誰かが近づいたり撫でたりしようとすると、途端に強く威嚇し始めます」とアンジェラさんが言いました。

それからしばらくして子猫達が落ち着いてくると、アンジェラさんはオヤツという魅力的なものを持って現れました。その後、『パンプキン』と名付けられた子猫がしぶしぶオヤツを一口食べると、すぐにオヤツの美味しさに気づいたようで、「もっと頂戴!」と猛アピールしてきました。

そして、オヤツを一気に平らげたパンプキンは至福の表情になって、いつの間にか瞳から恐怖心が消えていました。

また『ブー』『スパイス』『キャスパー(灰色猫)』と名付けられた残りの3匹の子猫達も、オヤツを味わうために勇気を出してアンジェラさんに近づいてきました。

「子猫達はどうやらすぐに人間がそんなに悪い生き物ではないことに気づいたようです。その後、私が子猫達のいる部屋に入ると、子猫達は威嚇音を出す代わりに愛らしい声で話しかけてくるようになりました。」

「今の子猫達は私が撫でるとゴロゴロと喉を鳴らし始めます。またキャスパーは時々、私の姿を見るだけで喉を鳴らし始めることがあります。」

キャスパーとブーは4匹の中でも勇敢な子猫になりました。ふたりはいつも率先して部屋の中を探索し始め、その後にスパイスとパンプキンが続きました。また誰かが新しいオモチャを発見すると、みんなで一緒に遊び始めました。

「子猫達の中で警戒心が一番強かったスパイスは、完全に打ち解けるまでには時間がかかりました。彼女は何度も威嚇してきましたが、食べ物と遊びの力を借りて、ついに自分の殻を破ることに成功しました。私はスパイスが初めてゴロゴロと喉を鳴らし始めた時、とっても幸せな気持ちに包まれました。その日以来、彼女は一番の甘えん坊になりました。」

保護から2週間も経たないうちに、4匹の子猫達は陽気なグループに変身しました。子猫達はたくさんの愛情やオヤツを要求したり、周りのことを気にすることなくベビーサークルの中ではしゃぎ回るようになったのです。

そんな子猫達の中でブーが一番フミフミ好きの子猫です。ブーはいつも眠たくなると柔らかい毛布をリズムカルにこね始めて、目を細めながら満足そうに喉を鳴らし続けているそうです。

少し前まで人間のことを怖がっていた子猫達は、愛情いっぱいで、自信に満ち溢れ、喜びの声を発する甘えん坊な子猫へと生まれ変わりました。子猫達は毎日頭突きでアンジェラさんに挨拶をして、みんなで一緒に幸せな時間を過ごしているのです。

「私が1匹の子猫を撫でると、他の子猫達もすぐに撫でて欲しそうにアピールしてきます」とアンジェラさんが話してくれました。

こうして野外で必死に暮らしていた子猫達は、人間に心を開き、室内生活を全身で楽しむようになりました。これからも子猫達は安全な家の中で幸せな時間を過ごしながら、すくすくと成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosteringlove.pdxlovemeow

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