人生に、もふもふを。

後ろ足を引きずりながらケージの格子をよじ登って、愛情を求めてきた子猫。優しい女性に迎えられると人生が大きく変わる

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ある日、生後10週の迷子の子猫が、後ろ足に怪我を負った状態で地元の保護施設に運ばれてきました。子猫は非常に痩せ細っていて、人間の助けを必要としていました。『インディー・スクーツ』と名付けられた子猫は、この施設で提供できる以上のケアを必要としていました。

その後、インディーの話を知った保護施設『セント・フランシス・ソサイエティー・アニマル・レスキュー』の養育ボランティアのミシェル・フルニエルさんは、躊躇することなくインディーを受け入れることを決めました。

「私はインディーを引き取らなければならないと強く感じました。私はこれまでに足を麻痺した子猫を世話したことがありませんでしたが、今までの養育経験から、きっと上手くいくだろうと思いました」とミシェルさんが言いました。

その後、動物病院で足の状態を検査してもらったインディーは、その日はそのまま病院に滞在することになりました。ミシェルさんは夜の間中ずっとインディーのことを心配していて、結局その日はほとんど眠ることができませんでした。

「翌朝、携帯電話を手に取ると、ケージの格子にしがみついているインディーの写真を見つけて驚きました。彼は病院の人達に愛されていて、みんなのおかげで無事に夜を乗り切ることができました。」

インディーは動かすことのできる前足だけで移動して、ケージの格子をひとりでよじ登りました。インディーは強い意志の持ち主で、その日のうちに病院から退院することを心に決めているようでした。

「私はもし彼が二度と歩くことができず、生涯にわたるサポートを必要としていたら、最後まで彼の世話を続けることを保護施設のスタッフ達に伝えました。」

そしてその日、ミシェルさんはインディーを自宅に迎え入れました。インディーはさっそく自分が安全だと感じたようで、ミシェルさんにピッタリと寄り添い始めました。

インディーは多くの健康問題を抱えていたため、いくつかの薬を飲む必要がありました。さらにインディーはミシェルさんの入念なケアによって胃の問題から回復し、傷が治り始め、身体がふっくらとしてきました。

インディーは後ろ足を使って歩くことができませんが、本人はそのことをあまり気にしていないようでした。インディーはとても元気で、素早く家の中を歩き回ることができ、前足が届く全ての場所に登ることができました。

インディーはミシェルさんの家で数匹の猫を紹介されて、全ての猫と友達になりました。特に『フラッシュ』という名前の猫がインディーのことをとても気に入ったようで、一日に何度もインディーの毛づくろいをして、一緒の時間を過ごすようになりました。フラッシュはインディーのお兄さん代わりになって、インディーが遊びたそうにしている時は満足するまで一緒に遊んであげました。

「インディーはトンネルで遊ぶのも好きで、オモチャを咥えて走り回っていることがよくあります。」

インディーはミシェルさん達のおかげですっかり人間好きの猫へと成長し、いつも愛情を注がれると幸せそうな姿を見せてくれるそうです。

「インディーはまだ歩くことができませんが、日に日に元気になっています。彼はトイレの介助を必要としていますが、それ以外はひとりで何でもすることができます。」

「インディーは甘くて優しい性格で、私達は彼のことを心から愛しています。彼は後ろ足を自由に動かすことができませんが、常に前進し続けていて、毎日の暮らしを楽しんでいます」とミシェルさんが話してくれました。

こうして大変な状態で保護されたインディーは、優しい人達のおかげで新しい人生をスタートさせることができました。これからもインディーはたくさんの愛情を受け取りながら、毎日を全力で歩み続けていくことでしょう。
出典:indyscootslovemeow

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