先週、野外で懸命に生きていた母猫と4匹の子猫達が見つかりました。その後、猫の親子は地元の保健所に運ばれましたが、母猫は極度のストレスによって非常に攻撃的になっていました。
保健所の環境が親子にとって理想的ではないことを知っていた職員は、地元の保護施設『ホームワード・バウンド・キャット・アダプションズ』に助けを求めました。話を聞いた保護施設のスタッフ達は躊躇することなく親子を迎え入れて、養育ボランティアのエレン・リヒターさんに世話をお願いしました。エレンさんは親子のために快適で静かなスペースを用意しました。
エレンさんは最初、母猫が非常に野生的だと思っていましたが、母猫がキャリーから出て来るとその考えが一変しました。「私は社交性のない母猫を想像していましたが、彼女は非常に優しい猫でした」とエレンさんが言いました。
『ヴィオレッタ』と名付けられた猫は、信じられないほどフレンドリーで愛情深いことが判明しました。保健所にいた時のヴィオレッタは必死に子猫達を守ろうとしていて、常に強いストレスにさらされていました。しかし、快適なエレンさんの家に足を踏み入れた瞬間、ヴィオレッタの気持ちは落ち着いて、ゴロゴロと喉を鳴らし始めたのです。
ヴィオレッタはすぐに新しい環境に馴染んで、柔らかい毛布が敷かれた寝床の中で子猫達に授乳を始めました。また休憩時間になると寝床の横の台の上に乗って、身体をリラックスさせながら子猫達の様子を見守っていました。
またヴィオレッタは驚くほど甘い性格の持ち主で、いつも嬉しそうにエレンさんに身体を擦りつけて、膝の上に登ってエレンさんのことを愛情いっぱいに抱きしめました。
そんなヴィオレッタと子猫達がエレンさんの家で暮らし始めた頃、ある家の裏庭で独りぼっちの灰色の子猫が見つかりました。子猫は僅か生後1日で、母親の愛情を必要としていました。
その後、『フロリアン・ブルーム』と名付けられた子猫がエレンさんの家にやって来ると、ヴィオレッタはすぐにフロリアンの声に反応しました。「ヴィオレッタは一瞬のうちにフロリアンを我が子として育て始めました。」
ヴィオレッタは要求の厳しい5匹の子猫達に授乳して、子猫達の身体を清潔に保つことにほとんどの時間を費やしました。
しかし、エレンさんが部屋に入ってきた時だけはすぐに寝床から立ち上がって、エレンさんの膝の上に登ったり、身体を撫でてもらうために猛アピールをしたりしてきました。
一方、フロリアンは兄弟よりも1週間ほど年下にもかかわらず、授乳の時間は兄弟に負けることなくミルクを飲むことができました。またフロリアンは兄弟の山の上で身体をくねらせて、腕を伸ばしてハグをするのが大好きでした。
その後、4匹の年上の子猫達の目が開くと、すぐに身の回りのことに興味を持ち始め、寝床の中をよちよちと歩き回るようになりました。そして子猫達が鳴き声を上げると、ヴィオレッタがすぐに駆けつけて、優しく世話を始めました。
ヴィオレッタは現在、子猫達が安全な場所で暮らせていることに大きな喜びを感じています。今のヴィオレッタは完全に警戒心が無くなっていて、いつも満足そうに過ごしているのです。
そしてヴィオレッタは毎日エレンさんの膝の上に飛び乗って、感謝の気持ちを伝えています。ヴィオレッタは常に幸せを感じていて、養育部屋の中は愛らしいゴロゴロ音で満たされているのです。
こうして優しいエレンさんのおかげでヴィオレッタは警戒心を解いて、愛情いっぱいの性格を表に出すことができました。ヴィオレッタは常に快適な家の中で安らぎを感じていて、全ての力を子猫達に注いでいるのです。
出典:foster_kitten_tails/lovemeow