約1ヶ月前、妊娠中の猫が保護団体の元へと運ばれてきました。到着してすぐに4匹の子猫を出産した猫は、養育主さんの助けを必要としていました。
そんな猫の親子の話を聞いた保護施設『インディー・ヒューメイン』は親子を引き取ることを決めて、翌日親子を迎えに行きました。「その後、母猫と生後2日の子猫達は私の家で過ごすことになりました」と養育ボランティアのジェニファーさんが言いました。
『バニー』と名づけられた母猫はとっても愛情深いお母さんで、ジェニファーさんの家に着いてからも常に子猫達の世話を続けていました。
しかし家に来てから数日後、バニーが重度の上気道感染症を患ってしまい、事態は急速に悪化していきました。バニーは急激に食欲を失い、十分なミルクを作り出すことができなくなってしまったのです。
「親子は保護施設の集中治療室に運ばれて、バニーはそこで獣医さん達の治療を受けました。また子猫達もそこで看護されましたが、スタッフ達の最善の努力にもかかわらず4匹のうちの3匹が命を落とし、『ダッシュ』と名づけられた子猫だけが生き残りました。」
その後、たくさんの治療でバニーは完全に回復することができました。また、子猫達の中で唯一生き残ったダッシュも何とか危険な状態を乗り越えて、再びお母さんのミルクを飲むことができるようになったのです。
「バニーはダッシュに全ての愛情を注ぎ始めました。バニーはまだとても若く、今回が初めての出産だったと思います。」
バニーはそれから数週間で体重を増やし、好奇心を取り戻すと、オモチャで遊ぶ楽しさに気づきました。「バニーは気分が良くなると同時に遊びたい気持ちが溢れ出して、まるで子猫のようになりました。彼女はとてもエネルギッシュになり、オモチャで遊んだり、大きな声で鳴きながらみんなの注目を集めたりしています。」
そんなエネルギー溢れるバニーですが、非常に我慢強い性格で、ダッシュにどんなにもみくちゃにされても決して怒ったりすることはないそうです。
「バニーはいつもダッシュのことを大切にしていて、彼が養育部屋で遊べるようになると、常に彼のことを注意深く見守るようになりました。」
「バニーはダッシュのことを非常によく世話していて、彼のことを確実に成長させていっています。一方のダッシュはお母さんに飛びかかったり、格闘をしたり、シッポで遊んだりと、いつも全力でお母さんとの時間を楽しんでいます。」
ダッシュはとっても遊び好きで、日に日に活発になってきています。またジェニファーさんがバニーのためにご飯を持って部屋に入ると、いつもダッシュが一直線に駆け寄ってくるそうです。
優しいジェニファーさんのおかげですっかり室内生活を受け入れたバニーは、もうこの先ずっと野外で生活する必要はありません。
バニーは現在、一日の多くの時間をダッシュと共に過ごしていて、チャンスが訪れるたびにダッシュの毛づくろいをしています。また、バニーはダッシュと一緒に過ごす時間の中で、猫としての生き方や遊び方をしっかりと教えているそうです。
こうして安全な家の中で過ごし始めたバニーは、たくさんの愛情をダッシュに注いできました。きっとバニーはこれからもダッシュのことをそばで見守りながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:newkittensontheblock/lovemeow