人生に、もふもふを。

食べ物を求めて庭に現れた猫。1ヶ月後に助けを求めて戻ってきて、勇気を出して家の中に足を踏み入れると幸せいっぱいに

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ある日、1匹の猫が家の外に現れて、食べ物を探して歩き回っていました。この家で4匹の猫と一緒に暮らしているセバスチャンさんは、彷徨い歩く猫のためにご飯と水を用意しました。すると猫はご飯を食べてお腹を満たすとそのまま姿を消して、寒い季節になるまで戻ってきませんでした。

「それから1ヶ月ほどが経ったある日のこと、猫は空腹に耐えながら再び家の外に現れました」と保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』のセリーヌ・クロムさんが言いました。

猫は庭のポーチにやって来て、家の中で暖かそうにしている家猫達の姿を見つめ始めました。「セバスチャンさんは猫を助けて家の中に入れたいと思っていましたが、猫が人間のことを怖がっていたため、信頼を得るために動き始めました。」

セバスチャンさんは家の外にシェルターを設置して、猫に毎日ご飯を提供しました。「猫は寒さから身を守るために、すぐにシェルターの中に避難しました。それからしばらくすると猫は逃げることが少なくなって、セバスチャンさんに徐々に近づくようになりました。」

そんな中、再び猫が姿を消したためセバスチャンさんが心配していると、ある日猫がやつれた状態で戻ってきました。猫は寒さと空腹に耐えながら、暖かい場所を探していました。

セバスチャンさんは猫を家の中に誘導するため、窓の近くに食べ物を置きました。すると猫はゆっくりと、でも確実に、室内生活に興味を持ち始めました。そして少しずつ家の中に足を踏み入れるようになったのです。

セバスチャンさんは保護施設に連絡すると、路上での生活に別れを告げようとしている猫がいることを伝えて、猫に生涯の家を見つけるためのサポートをお願いしました。「私達は猫に『ミロ』と名付けました。彼は土まみれで、毛に艶がありませんでした。」

その後、ミロのマイクロチップを見つけることができましたが、残念ながら情報が登録されていませんでした。「ミロはひとりで外に取り残されて、誰も彼を探していませんでした。彼はとても怖がっていましたが、身の回りで起こっていることに興味を持っていました。」

ミロが室内生活を受け入れやすくするために、セバスチャンさんは家の中にミロが気に入っていたシェルターに似たキャットハウスを作りました。

「ミロはすぐにキャットハウスの中に入って、多くの時間を眠って過ごしました。そのおかげで彼は食欲と体力を取り戻すことができました。」

ミロはしばらくするとキャットハウスから出てきて、家の中の探索を始めました。ミロは様々な場所の匂いを嗅いで、撫でてもらうためにセバスチャンさんに近づいて行きました。

「ミロはすぐに注目されるのが好きになって、自分の殻を破ってハグを求めるようになりました。彼は頭を撫でられるのも好きで、もっと撫でて欲しい時は仰向けになって転がり始めます。彼はとっても甘えん坊な猫になりました。」

さらにミロはオモチャを見つけると目を輝かせて、子猫のように全力で遊び始めました。

かつて臆病だったミロは、優しいセバスチャンさんのおかげですっかり人間好きの猫へと変わりました。そんなミロをさらに社会化させるために、養育ボランティアのアン・マリーさんがミロの養育を引き継いで、自宅で世話を始めました。するとミロとアンさんは一瞬のうちにお互いに恋をしました。

ミロはすぐに喉をゴロゴロと鳴らし始め、アンさんの後を追いかけるようになりました。そしてアンさんの隣に座ると、嬉しそうに前足をこね始めました。

「ミロはアンさんの家で暮らしている元保護猫の『ピクシー』とも仲良くなりました。ミロは欲しいものが全て揃った新しい生活がとっても気に入ったようでした。」

ミロとピクシーは一緒に窓辺で日光浴を行い、毎日全力で遊んでいます。ミロはまるで以前からこの家で暮らしていたかのように、アンさんの家族に完全に溶け込みました。

ミロは昼の間、家族に寄り添って喉を鳴らし、夜になるとベッドの中で家族にくっつきながら耳元でゴロゴロと喉を鳴らしました。

「数週間の養育期間が終わる頃には、私は完全にミロを手放すことができなくなっていました」とアンさんが言いました。

そのためアンさんはそのままミロを家族の一員として迎えることに決めたのです。ミロもアンさんと一緒にいられることが嬉しくて、いつも幸せそうに喉を鳴らしているそうです。

こうして助けを求めて窓の外に現れたミロは、最高の家に辿り着くことができました。ミロはこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:moustache_thepawesomecatlovemeow

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