人生に、もふもふを。

グラグラと揺れながら歩く、耳の聞こえない子猫。決して障がいに負けることなく、どこへでも行けることを証明する

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今から2年ほど前のこと、生後6週の子猫がより良い生活を送れるように保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』にやって来ました。「子猫は別の保護施設にいた妊娠中の猫から産まれました。彼女は兄弟の中で唯一の神経障害を抱えた子猫でした」と保護施設のスタッフが言いました。

子猫は身体がグラグラと揺れていましたが、とても好奇心が旺盛で、常に身の回りのことを知りたがっていました。「私達は子猫の世話を始め、彼女に『ナフナフ』と名付けました。彼女はすぐに愛らしい個性が現れ始めました。」

ナフナフは養育主さんの家に車で運ばれている最中も、キャリーの中で喉を鳴らし続けていたそうです。「好奇心旺盛なナフナフは、新しい空間を探索するのが待ちきれないようでした。」

ナフナフを自宅で育て始めた養育主さんは、すぐにナフナフが視覚的な合図にしか反応しないことに気づきました。そして獣医さんに診てもらうと、ナフナフの耳が全く聞こえていないことが分かったのです。「ナフナフは犬が吠えたり、ドアベルが鳴ったりしても、何の反応も返しませんでした」と養育主さんが言いました。

「でもナフナフはいつも元気で、様々なことに興味津々です。彼女は新しい場所を訪れるとすぐに身の回りの調査を始めます。」

養育主さんの家に落ち着いたナフナフは、安全な家の中で元気いっぱいに遊び始めました。また柔らかい毛布に幸せを感じ、まるで自分が家を所持しているかのように自信を持って家中を歩き回るようになりました。

「ナフナフはグラグラしているにもかかわらず遊ぶことが大好きで、とってもイタズラ好きの性格です。彼女はソファーやベッドに登ることもでき、目的の場所に辿り着くまで決して歩みを止めることはありません。」

「ナフナフはクローゼットが開いたままになっていると、その中に忍び込んで調査を始めます。また床に箱が置いてあると、中に入って調査を始めます。彼女は自分の好奇心を満たすために様々な場所を調べるのが大好きです。」

またナフナフは耳が聞こえないため、何か伝えたいことがある時は自分が出せる一番大きな声で話しかけてくることがあるそうです。

「音を聞くことができないナフナフは、部屋から部屋へと移動して、家の中で何が起こっているのかを確認しています。彼女は私達の姿を見つけられないと鳴き始め、私達の姿を発見した時も鳴き声を上げます。」

ナフナフは人間のことが大好きで、人間と一緒にいる時が一番幸せそうにしているそうです。

そんなナフナフはこの家で過ごしている保護猫の『セレスト』と友達になりました。ふたりは一緒に遊んだり、同じベッドで昼寝をしたりしながら、多くの時間を一緒に過ごすようになりました。

ナフナフはセレストや他の猫達と一緒にいることで、さらに遊んだり運動したりすることに意欲的になりました。そしていっぱい遊んで疲れると、養育主さんや猫達の隣で丸くなりながら幸せそうに眠りに落ちていくそうです。

「ナフナフは私達に撫でられると、すぐに大きな音で喉をゴロゴロと鳴らし始めます。彼女は誰かと一緒にいるのが好きで、決してひとりで寝ることはありません。彼女はお腹が空いた時やどこか高いところに連れて行って欲しい時には、私達の身体に手を置いて合図をしてくることがあります。」

「ナフナフの身体はグラグラと揺れますが、彼女はそれを上手くコントロールしています。彼女は動くオモチャを掴むためにジャンプをすることもあります」と養育主さんが話してくれました。

その後、里子に出られるようになったナフナフはすぐに素敵な家族と出会い、生涯の家へと旅立って行きました。それから随分と時間が経ちましたが、ナフナフは今も家族全員を興味深そうに観察して、部屋から部屋へと移動して、何か伝えたいことがある時は愛らしい姿でアピールしてくるそうです。

これからもナフナフはたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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