ある日、子猫の『アップル』が路上を独りぼっちで彷徨い歩いていたところを保護されて、市の保護施設に運ばれてきました。まだ生後わずか数週間のアップルは怯えていて、保護施設の環境に馴染むことができませんでした。
そんな中、ロサンゼルスの保護施設『ベストフレンズ・アニマル・ソサエティー』のスタッフ達がアップルの窮状を知ると、アップルを引き取って養育ボランティアのフランキーさんの家へと連れて行きました。「アップルは保護施設での生活にとてもストレスを感じていて、食べる気力をなくしていました」とフランキーさんが言いました。
大きな瞳と痩せ細った小さな身体でフランキーさんの家にやって来たアップルは、この後すぐに自分の人生が大きく変わることになるとは思ってもいませんでした。
「アップルの身体をブラッシングしたら、ノミがたくさんついていました。彼女がこれまでどのように生きてきたかは分かりませんが、彼女がしばらく独りで過ごしていたことは明らかでした。最初の頃の彼女は非常に緊張していました。」
柔らかい毛布に包まれたアップルは、フランキーさんに抱きしめられると満足そうな姿を見せてくれました。アップルは小さくゴロゴロと喉を鳴らして、至福の時間を過ごしました。
出典:frankies_fosters
家に来てから1日も経たないうちに、アップルはきちんと食事がとれるようになって、心地良いベッドの上で転げ回るようになりました。アップルは保護施設の騒音や明日への不安がなくなると、すぐに自分の殻から出てきました。
「アップルはたった24時間後には自分で食事ができるようになって、エネルギーが溢れ出してきました。彼女は自分が安全な場所にいることに気づきました。」
またアップルはヌイグルミをそばに置いて眠りにつくようになりました。アップルはこれまで独りで路上を彷徨い歩き、手に入れられるものは何でも食べて、必死に命をつないできました。しかし、今のアップルはもう二度と飢えることがないことを知っていて、安心しながら眠ることができているのです。
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「今のアップルはとても活発です。彼女は広いスペースと安全な環境にとても満足していて、走り回ったり、オモチャで遊んだりするのが大好きです。」
アップルはもう保護施設で戸惑っている子猫ではなく、抑えきれないほどの好奇心に満ちた、エネルギーの塊に生まれ変わったのです。
アップルはいつもベビーサークルを突き破るくらいの勢いで駆け回っていて、無邪気にオモチャを追いかけて、全力ではしゃぎ回っています。アップルは健康的な食事と適切なケアのおかげで、着実に大きくなっていて、十分な力を得ることもできました。
そしてアップルが冒険に疲れると、電池が切れたかのように床に倒れ込んで、ゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りに落ちていくのです。
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ある朝、アップルはフランキーさんのベッドに忍び込んで、毛布や枕に飛びつくと、このベッドが自分のものだと主張しました。
アップルは身体が小さいですが、「私がこの城の女王です」という態度をとりながら、ベッド全体を独り占めしようとしているのです。
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愛情溢れる家と全ての要求に応えてくれるフランキーさんのおかげで、アップルは元気に成長し、毎日勢いよくご飯を食べています。
そして食後のアップルは一生懸命に口を拭いて、まるでご飯に満足していることを伝えようとしているかのように、フランキーさんのことをジッと見つめてくるそうです。その姿を見ていると、アップルがほんの数日前まで野外で食べ物を探し回っていて、安全な避難場所を探していたとは信じられません。
アップルは毎日を精一杯生きていて、飛躍的に成長しています。あと数週間でアップルは里子に出られるようになり、生涯の家族に甘やかされながら、楽しい毎日を送っていくことでしょう。
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こうして保護施設でご飯を食べる気力をなくしていたアップルは、優しいフランキーさんのおかげで24時間後には人生が大きく変わりました。これからもアップルはたくさんの愛情を吸収しながら、元気いっぱいに成長していくことでしょう。
出典:frankies_fosters/lovemeow