今から数ヶ月前、ある住人が家の外に数匹の子猫がいることに気づきました。子猫達は家の外をウロウロしていましたが、人間の姿を見るとすぐに走ったり隠れたりしました。
そんなある日のこと、三毛の子猫がひとりで庭に現れました。子猫は窓の外に座っていて、とても衰弱しているように見えました。心配になった住人が子猫に近づくと、子猫は全く逃げようとせず、その場に留まり続けました。
住人は子猫を救い上げると、地元の保護施設『アニマルバーズ・ドリーム・レスキュー』に助けを求めました。
『ナタリー』と名付けられた子猫は、養育ボランティアのナージャさんの元で育てられることになりました。ナタリーは非常に痩せ細っていて、生後8週にもかかわらず体重が僅か450gほどで、上気道感染症を患っていました。
「そんな状態にもかかわらず、ナタリーは毛布をこねて、ゴロゴロと喉を鳴らすことを止めませんでした」とナージャさんが言いました。
ナタリーはたくさんのご飯と温かいベッドがある環境にとても感謝していました。ナタリーは小さな身体を癒すために、一日のほとんどの時間を眠って過ごしました。
数回の食事とたくさんの睡眠の後、ナタリーはとても気分が良くなり、暖かいベッドの中で喉を鳴らしながら丸くなるようになりました。
「数日後、ナタリーを発見した人から電話があり、ナタリーの3匹の兄弟が現れたことを聞きました。私達はすぐに彼らの保護に向かいました。」
その後、捕獲器と食べ物の力を借りて、残りの3匹の子猫達も保護することに成功しました。子猫達は全身を綺麗して必要な治療を行った後、ついにナタリーとの再会を果たしました。
『リッチー』『カーミー』『シドニー』と名付けられた子猫達はすぐにナタリーのことを認識して、嬉しそうに一緒に過ごし始めました。「ナタリーもすぐに兄弟に寄り添って、幸せそうに眠り始めました。」
それから数日間、子猫達はゴロゴロと喉を鳴らしながら多くの時間を一緒に過ごし、全てのことをみんなで行いました。
子猫達は身体の回復と共にエネルギーを取り戻していき、部屋の中を元気いっぱいに走り回るようになりました。またみんなでプロレスごっこをしたり、前足が届く全ての場所に登ったりするようになりました。
ナタリーは兄弟のおかげで自信が持てるようになり、とても社交的になりました。ナタリーは一日に何度も至福の表情を浮かべながら柔らかいものをこねて、チャンスが訪れるたびに人間の膝の上に飛び乗りました。
子猫達の中で一番身体の大きなリッチーは、最も外交的で誰にでも臆することなく向かって行きます。「リッチーは初めて会う人にもすぐに向かって行って、かまってアピールを始めます。彼は人間と一緒に遊ぶことが大好きです。」
「カーミーは優しくて甘い子猫で、背中を撫でられるのが大好きです。」
カーミーはリッチーお兄さんのことをとても慕っていて、まるで影のように家の中の至るところでリッチーの後を追いかけています。
「シドニーは一番の人間好きで、寄り添ったり、お腹を撫でられたりするのが大好きです。また彼女は毛布の下で昼寝をしていることがよくあります。」
子猫達は生まれてすぐに大変な時期を過ごしましたが、保護された時から毎日が大きく変わりました。子猫達はナージャさんの家で幸せな子猫へと生まれ変わり、無事に生涯の家に行く準備を整えることができたのです。
その後、ナタリーは親しくなった別の保護子猫の『アーチー』と一緒に新しい家族の元へと旅立って行きました。ふたりは現在、生涯の家で最高の毎日を送っているそうです。
そしてシドニー、カーミー、リッチーは里親さんが現れるのを一緒に待っています。子猫達はみんな室内生活を心から楽しんでいて、寝心地の良いベッドで横になったり、部屋中を走り回ったりしながら、元気いっぱいに過ごしているそうです。
こうして野外から保護された子猫達は、優しい人達の助けを借りながら元気を取り戻し、楽しい毎日を送ることができるようになりました。きっと子猫達はいつまでも安全な家の中で愛情を感じながら、幸せな日々を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:tiny.paws.fosters/lovemeow