ある暑い日のこと、裏庭で生まれた子猫が炎天下の中で独りぼっちになっているところを発見されました。
「子猫の母親や兄弟は、ある時突然姿を消しました。子猫は38度の猛暑の中に置き去りにされていたため、子猫を保護した家族が私達の施設に連絡をしてきました」と保護施設『フロント・ストリート・アニマル・シェルター』のヘイリー・ウォーさんが言いました。
子猫は僅か2週齢で、24時間体制の人工哺乳が必要でした。
「子猫は嗅ぎ慣れていない人間の匂いに混乱していて、最初の日は何度も『シャー!』と威嚇してきました。」
しかし保護から何度目かの食事の後、子猫は徐々に新しい環境に慣れ始めました。そして子猫は小さな手や声を使いながら、自分の要求を主張するようになっていったのです。
子猫はとても気まぐれだったため、それに対応するために専属で世話をしてくれる人が必要でした。そして保護施設のスタッフ達はワガママな子猫にピッタリの人がいることを知っていました。
「私は数週間前に世話をしていた2匹の保護子猫達を亡くし、しばらく養育を休んでいました。そんな私の前に子猫を抱いた同僚がやって来ました。私は愛らしい子猫を抱きしめると、自宅に連れて帰ることに決めました。」
ヘイリーさんが子猫をオーバーオールの前ポケットにそっと入れると、子猫はすぐに落ち着いて、幸せそうにくつろぎ始めました。子猫はヘイリーさんの鼓動を感じてリラックスし始め、ポケットの中にいられることにとても満足していました。
「子猫は家に着いた直後は慣れない環境に戸惑って『シャー!』と威嚇してきました。でも翌朝私がミルクを飲ませると、子猫の様子が明らかに変わり始めました。子猫は私が世話をするためにそばにいることに気づいたようです。」
ヘイリーさんは愛情を込めて子猫に『ラベンダー』と名づけました。ヘイリーさんは細心の注意を払いながらラベンダーの世話を続け、たっぷりと甘やかしました。
さらにヘイリーさんはラベンダーを職場に連れて行き、欠かすことなくミルクを飲ませ、ラベンダーが寂しさを感じないようにたくさんの愛情を注ぎ続けました。
「現在、ラベンダーは私の声を聞くと嬉しそうに反応し、ちょっとグラグラしながら私の方へと向かってきます。」
またラベンダーは食事のたびにピクピクと耳を動かしながら、勢いよくミルクを飲んでいるそうです。
ラベンダーはほんの数日の間に随分と成長し、日に日に甘く、愛情深くなっていきました。ラベンダーは空腹で目覚めた瞬間から喉を鳴らして眠りにつくまで、ヘイリーさんに計り知れないほどの喜びをもたらし続けているそうです。
ヘイリーさんがそばにいる時のラベンダーはとても自信を持っていて、好奇心が旺盛で、ヘイリーさんの行動をいつも観察しています。「ラベンダーは自分の周りにあるもの全てに興味を持っていて、いつも私の注意を引こうとしてきます」とヘイリーさんが嬉しそうに話してくれました。
ラベンダーは体重の増加と共に、全身の毛がさらにフワフワになっていきました。ラベンダーは常にヘイリーさんの愛情に大きな幸せを感じていて、優しく世話をしてもらえることに心から満足しているのです(*´ω`*)
出典:fosterpetsofsac/lovemeow