人生に、もふもふを。

強い意志と粘り強い努力で、再び歩けるようになった母猫。保護先で産んだ子猫と一緒に、幸せな未来に向かって歩み続ける

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ある日、人間の助けを必要としている茶トラの猫が路上で発見されました。猫は後ろ足を動かすことができなくなっていて、身体を引きずりながら移動していました。そんな猫の窮状を知った保護施設『フォー・ポーズ・ワン・ハート』の創設者のスーザン・エドストラムさんは、猫を助けるためにすぐに行動を起こしました。

「猫は生きたいという強い意志を持っていました。私達は彼女をいくつかの動物病院に連れて行き、レントゲン撮影と診察をしてもらいました。すると彼女の胸の近くにある背骨に、細かい破片が溜まっていることが分かりました。その様子を見た獣医さん達は、『これ以上背骨を損傷させないために、手術はしない方が良い』と言いました。また獣医さん達は彼女の足を触った時に、足に感覚があることを知りました」とスーザンさんが言いました。

さらに獣医さん達はレントゲン撮影をした時に別のことにも気づきました。何と猫のお腹の中には新しい命が宿っていたのです。

保護施設のスタッフ達は猫に『チェルシー』と名づけました。チェルシーは足を何とか使えるようになろうと、足を小刻みに動かし続けていました。またチェルシーはマッサージ療法で足の強化をしてもらっている時も、身体を引きずりながら運動を続けました。

「私達はチェルシーのためにシニア用の猫用トイレを購入しました。彼女は粘り強く治療を続け、グラグラしながらも何とか起き上がれるようになりました。」

そしてチェルシーはついに4本の足で立ち上がり、最初の一歩を踏み出したのです。それから数日でチェルシーはトイレまで行けるようになり、後ろ足で耳の後ろを掻けるようにもなりました。

その後、チェルシーはベッドの中で健康的な5匹の子猫を出産しました。チェルシーが懸命に足を動かせるようになろうとしていたのは、まるでこの瞬間のためだったかのようでした。

チェルシーは非常に素晴らしいお母さんで、子猫達の全ての要求に応え、子猫達の成長をそばで見守り続けました。そして、子猫達が里子に出る準備を整えると、5匹のうちの4匹が生涯の家へと旅立って行ったのです。

現在、『ジョージボーイ』と名づけられた子猫とチェルシーだけが養育主さんの家に残っています。結局、ジョージボーイが残ってくれたことが、チェルシーをさらに良い方向へと向かわせることになりました。

チェルシーはまだ少し人間との距離がありましたが、ジョージボーイは生まれた時から人間と一緒だったため、人間のことを怖がっていませんでした。そんなジョージボーイのおかげでチェルシーも自然と人間と一緒に過ごす時間が増えていきました。またジョージボーイが一日に何度もチェルシーのことを遊びに誘ったため、チェルシーの中にあった子猫の部分が自然と目覚めていったのです。

「ふたりは毎日多くの時間を一緒に過ごしていて、時々ジョージボーイがまるでチェルシーの保護者であるかのように、チェルシーを抱きかかえながら眠っていることがあります。」

「ジョージボーイはチェルシーの心を開く手伝いをしてくれました。またジョージボーイが近くにいるとチェルシーは自信を持つことができ、人間のそばでもリラックスしながら過ごせるようになりました。私達はずっとふたりの姿を見てきて、ふたりが一緒の家に行く必要があることを知っていました。」

チェルシーは今も小さな努力を積み重ねながら、足の状態を改善させ続けています。チェルシーは現在、少しだけ飛び跳ねることができるようになっていて、他の猫のように遊ぶことができるようになったそうです。

チェルシーは後ろ足を引きずっていた状態から歩けるようになり、トイレも使えるようになり、5匹の愛らしい子猫達を育て、ひとりでキャットツリーに登ることもできるようになりました。チェルシーは心の中に強い意志と粘り強さを持っていて、毎日少しずつ前進し続けているのです。

「チェルシーが私達のところに来て以来、とても多くの人が彼女のことを応援してきました。彼女とジョージボーイは本当に仲が良く、いつも一緒の時間を過ごしています。ふたりは完全に切り離すことのできない存在で、お互いのことを心から愛しています」とスーザンさんが話してくれました。
出典:Four Paws One Heart Inclovemeow

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