今月の初め、グラグラと揺れる9歳の猫が保護施設『AWLA』にやって来ました。猫は健康上の問題を抱えていて、毛がボロボロになっていて、全身が油や汚れで覆われていました。
その後、『ロバータ』と名づけられた猫は、養育主のアサさんの家で過ごすことになりました。ロバータは最初からフレンドリーで、とっても愛情深い猫でした。
「ロバータはすぐに私のベッドに登ってきて、喉を鳴らし始めました。そして、挨拶するために先住犬のところに向かっていきました。彼女はとても厳しい環境の中で生きてきたにもかかわらず、とても人間のことを愛していて、信頼していました」とアサさんが言いました。
ロバータは小脳形成不全を患っていたため、動こうとすると身体がグラグラと激しく揺れました。ロバータは歩くたびに何度もつまずきましたが、そのたびに立ち上がって、目的の場所に辿り着くまで一生懸命に歩き続けました。
「ロバータは小脳形成不全によって、いつもグラグラと揺れながら歩いています。幸いなことにその症状は痛みなどを引き起こすことはなく、他の猫と同じくらいの年齢まで生きることができます。」
そんなロバータのことを先住犬の『コナ』が温かく迎え入れてくれました。「コナはとっても猫好きの犬で、ロバータが家に着いた時もすぐにキャリーに駆け寄ってきました。」
コナはロバータのことが一目で好きになり、ロバータもコナのことが大好きになりました。ロバータはコナと出会うと嬉しそうに頭突きをして、ゴロゴロと喉を鳴らし始めました。
家に着いた最初の夜、快適で暖かい寝床でぐっすりと眠ったロバータは、目覚めてすぐにたくさんの愛情を求め始めました。そんなロバータの気持ちを理解したのか、コナやこの家で暮らす動物達が交代でロバータのそばで過ごすようになりました。
さらにコナはロバータにピッタリとくっつきながら、愛情いっぱいに毛づくろいをするようになりました。
「ロバータは他の猫とは少し違っているかもれませんが、コナ達は全くそのことを気にしていません。コナ達はロバータが家の中で快適に過ごせるように、常にロバータの望みを叶えてあげています。」
そして2週間が経つ頃には、ロバータは完全に新しい環境の中に溶け込みました。またロバータは身体が回復するにつれて力強くなり、さらに愛情深い猫へと変わっていったのです。「私達が養育部屋に『おはよう』の挨拶をしに行くと、ロバータは毎回挨拶をするために、グラグラと揺れる身体で私達のところに一直線に向かってきます。」
「ロバータはまだ体重が軽く、グラグラしていて、いくつかの健康上の問題を抱えています。でも決してそれが彼女の行動や愛情を妨げることはありません。彼女は非常に甘く、常に愛情に満ち溢れていて、いつも一生懸命に前進し続けています。」
「ロバータが以前どのような暮らしをしていたのかは分かりませんが、私達は彼女の未来が最高のものになるように、出来る限りのことをしていこうと思っています。彼女の準備が整ったら新しい里親さん探しが始まりますが、きっと彼女を迎えた家族の元には、たくさんの幸せが舞い込んでくることでしょう」とアサさんが話してくれました。
こうして保護施設にやって来たロバータは、アサさんの家で新たな人生を歩み始めました。ロバータはこれからもたくさんの愛情を吸収しながら、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:shibuyarollcall/lovemeow