ある日、シアトルに住む家族が母猫と4匹の子猫達を保護して、地元の保護施設『シアトル・ヒューメイン・ソサイエティー』へと連れて行きました。
『ロージー』と名づけられた母猫は、これまでずっと野良猫として生きてきました。そんな中、優しい家族がロージーの姿を見つけて、ご飯の世話を始めたのです。するとロージーは次第に家族のことを信頼するようになり、毎日家族の元に姿を現わすようになりました。
しばらくすると家族はロージーが妊娠していることに気づきました。そこで家族はロージーを保護する計画を立てて、実行する日を決めました。しかし、ロージーはその日の前の晩に、4匹の子猫を家の庭で出産したのです。
ロージーの話を聞いた保護施設のシンディー・コンドンさんは、親子全員を自宅で育てることを申し出ました。
「ロージーと子猫達は全身にノミがついていました。ロージーはまだ若い猫ですが、素晴らしいお母さんです。私はロージーと一緒に子育てができることをとても嬉しく思っています」とシンディーさんが言いました。
シンディーさんは親子をお風呂に入れて、全身を綺麗にしました。そして、親子が快適に過ごせるように、ベッドを常に清潔な状態に保ちました。ロージーは居心地の良い環境に安心したようで、幸せそうな姿をたくさん見せてくれました。
そんなロージーの自慢の子猫達の中に、1匹だけロージーによく似たサビ子猫がいました。『フランシス』と名づけられたその子猫は、とっても勇敢で好奇心が旺盛で、シンディーさんに自ら近づいて行った最初の子猫でした。
フランシスは兄弟の中で一番早く歩く方法を覚えて、ベッドの外へと冒険に出かけました。
他の兄弟がまだお母さんにしがみついている時から、フランシスだけはベッドの周りを活発に動き回っていたそうです。
そんな冒険好きのフランシスですが、食事の時間になると必ずお母さんのところに戻ってきます。そして、お母さんのお腹に潜り込むと、一番良い場所を確保してミルクを飲み始めるそうです。
その後、ロージーの優しさですくすくと成長したフランシスと兄弟は、生後3週で450gを超えました。シンディーさんは子猫達の成長に合わせて、養育部屋のドアを開放しました。
もちろん最初に部屋を飛び出したのは好奇心旺盛なフランシスでした。フランシスは最初からためらうことなく新しい空間へと駆け出していき、まるで以前からその場所を知っていたかのように、楽しそうに遊び始めたのです♪
少し前までは家の外で暮らしていたロージーと子猫達でしたが、その生活は大きく変わりました。庭でロージーの世話をしてくれた優しい家族のおかげで、安全な場所へと辿り着くことができたのです。子猫達は快適な空間の中で伸び伸びと暮らしながら、確実に成長を続けているそうです。
また愛情深いロージーはいつも子猫達に寄り添いながら、嬉しそうに会話をしています。ロージーは快適な家の中でシンディーさんと一緒に子育てができることに、大きな喜びを感じているのです。
これからもロージーは大切な我が子を見守りながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう。そして冒険好きのフランシスは、兄弟と一緒に可愛いハプニングを引き起こしながら、元気いっぱいに成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:foster_kittens/lovemeow