ニューヨークで保護活動を行うバネッサさんは、長い間自宅近くの野良猫のコロニーで猫達の世話を続けてきました。
バネッサさんは少し前にもコロニーから人間好きの猫を保護して生涯の家を見つけましたが、その後すぐに別の猫がコロニーに姿を現したそうです。「コロニーの近くには子猫が描かれた広告看板があるのですが、私は以前『もしかするとこの看板が猫達を引き寄せているのかもしれない』と考えたことがありました」とバネッサさんが言いました。
そんなある日のこと、バネッサさんの家の庭にご飯を求めて、1匹の猫が姿を現しました。その猫はとても臆病で、最初の頃はバネッサさんに近づこうとしませんでした。バネッサさんはその猫が野良猫かどうか分かりませんでしたが、猫の信頼を得ようと心に決めました。
バネッサさんが猫の身体をよく見ると、お腹が大きくなっていて、妊娠していることが分かりました。バネッサさんはそれから毎日ご飯の世話を続けましたが、ある日食事の時間になっても猫は姿を現しませんでした。そして翌日、再び現れた猫の姿を見て、お腹が小さくなっていることに気づいたのです。
猫が出産したのは明らかでした。しかし、バネッサさんには子猫達の居場所が分かりませんでした。
「母親になった猫は、毎回驚くほどたくさんのご飯を食べるようになりました。正午に容器いっぱいのウェットフードを用意してもすぐに食べ尽くして、さらにご飯が欲しいと鳴いてきました。彼女は私がどこにいるかを正確に把握していて、私に用がある時はためらわずに鳴いてきました。」
どうしても子猫達を見つけたかったバネッサさんは、1日に3回ご飯を食べさせることで、母猫との絆をさらに深めようとしました。「母猫は食事をしている最中に、私に身体を触らせてくれるようになりました。さらに時間が経つに連れて、彼女との信頼度は高まっていきました。」
そして1週間後、バネッサさんを完全に信頼した母猫は、もう子猫達を隠す必要がないと判断したようで、バネッサさんを隠れ家まで案内してくれました。
そこには愛らしい4匹の子猫の姿がありました。母猫は子猫達のことを大切に守っていて、食事の時間以外は子猫達のそばから離れることはありませんでした。
その後も日が経つにつれて、母猫はバネッサさんとの信頼関係を深めていきました。母猫はバネッサさんに身体を擦りつけるようになり、たくさん会話をするようになりました。
またバネッサさんのご飯の準備が数分遅れただけで、母猫はドアの前でご飯を催促するようになったそうです。
しばらくすると母猫は、子猫達を庭の外にある別の隠れ家へと移動させ始めました。その様子を見たバネッサさんは、猫の親子を保護して安全な家に連れていく時期が来たことを理解しました。
バネッサさんはご飯で母猫を誘い出し、親子全員を保護しました。
「母猫は私に子猫達を触らせてくれました。彼女の反応は私が子猫達を保護することを了承しているようでした。親子はその日から家の中で暮らし始め、すぐに室内生活を楽しみ始めました」とバネッサさんが話してくれました。
母猫はすっかり安全な家の中が気に入ったようで、いつも幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らしているそうです♪
こうして母猫は世話をしてくれたバネッサさんを信頼し、大切な子猫達と一緒に家の中で新しい人生を送り始めました。母猫は快適なベッドでゆっくりと眠れ、美味しいご飯をお腹いっぱいに食べられることに、心から幸せを感じているのです(*´ω`*)
出典:Vanessa/lovemeow