人生に、もふもふを。

後ろ足が麻痺しているにもかかわらず元気に生きる子猫。保護先で迎えてくれた猫に愛情を感じ、幸せいっぱいの毎日を送る

0

ある日、『ペリー』という名前の子猫がバラの茂みの中から保護されて、地元の保護施設『フロント・ストリート・アニマル・シェルター』へと運ばれてきました。

ペリーは後ろ足が麻痺して動かなくなっていたにもかかわらず、安全な場所に来られたことに感謝していて、ケージの中をウロウロしながらスタッフや訪問者達の注意を引こうとしてきました。

保護施設で養育ボランティアをしているハーレー・ウォーさんは、ペリーに会うとすぐに心が動かされました。「ペリーはケージの前の方に座りながら、私や他の猫達を覗き見したり、鳴いたりしていました」とハーレーさんが言いました。

その後、ハーレーさんがペリーを自宅に連れて帰ると、ペリーがとっても抱っこ好きの子猫だということが分かりました。ペリーは家に着くとすぐにハーレーさんに駆け寄って、膝の上で昼寝を始めたのです。

ペリーは後ろ足を動かすことができませんが、前足を上手に使って家の中を歩き回ることができます。ペリーは人間や他の動物達のことが大好きで、いつも誰かのそばにいたいと主張してきました。またペリーはとってもお話し好きで、何かお願い事がある時はためらうことなく話しかけてきたそうです。

そんなペリーのあらゆる要求に応えるために、ハーレーさんはしばらくの間、ペリーをポケットに入れて一緒に行動しました。「ペリーはいつも私のそばにいたいと思っています。私は今までこんなに甘えん坊な子猫に出会ったことがありませんでした。」

ペリーがどれだけ仲間を必要としているかを知ったハーレーさんは、飼い猫の『トルテリーニ』を紹介しました。するとペリーはすぐにトルテリーニに夢中になりました。「ふたりはすぐに強い絆で結ばれました。ペリーはトルテリーニが走るたびに後を追いかけて、いつも一緒にご飯を食べて、一緒に遊んで、同じベッドで眠っています。」

トルテリーニも路上から保護された猫で、頭が傾いた状態で保護施設にやって来ました。「トルテリーニは螺旋階段から落ちてしまったようで首に怪我を負っていました。そのため彼女が上や下を向く時は、まだ少し頭が傾いています。」

トルテリーニはペリーが何を必要としているかを正確に知っているようで、ペリーが甘えたい時はいつまでもそばにいて、優しく毛づくろいをしているそうです。

ハーレーさんの家には他にもたくさんの子猫達が養育されていますが、トルテリーニの一番のお気に入りはやっぱりペリーです。「トルテリーニは全ての子猫達に優しく接していますが、特にペリーのことが大好きです。」

ペリーは前足だけでベッドに登ることを学び、階段もひとりで登り降りできるようになりました。ペリーはトルテリーニから様々なことを学び、たくさんの愛情を注がれて、自分の人生に花を咲かせることができたのです。

その後、ハーレーさんの元ですくすくと成長したペリーは、ついに新しい里親さんに出会いました。ペリーは障がいのある3匹の猫を飼っている元獣医さんの家に引き取られることが決まったのです。

「ペリーはこれから新しい家へと旅立って行きますが、今も変わらず転がったり、遊んだり、登ったりしながら楽しそうに過ごしています。そして私が部屋に入ると、可愛い声で鳴きながら真っ直ぐに向かってきます。」

「ペリーがいなくなるのはとても寂しいことですが、彼が生涯の家で暮らせることをとても楽しみにしています。私は彼の人生の物語りに関われたことをとても嬉しく思っていて、彼と出会えたことに心から感謝しています」とハーレーさんが話してくれました。

こうして後ろ足が麻痺した状態で保護されたペリーは、ハーレーさんやトルテリーニのおかげで新しい人生を歩み始めることができました。きっとペリーが受け取った温かい愛情は、いつまでも心の中に残り続けることでしょう。
出典:fosterpetsofsaclovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう