ある日、保護施設『キティー・アドベンチャー・レスキュー・リーグ』のカリンさんが、窮地に陥っている19歳の老猫の話を聞きました。老猫は以前の家族が飼えなくなったため、保健所で先の見えない生活を送っていたそうです。
カリンさんと夫はすぐに保健所から老猫を引き取り、自分達の保護施設へと連れて来ました。老猫は新しい環境に少し戸惑っていましたが、すぐに落ち着きを取り戻し、大きな音で喉を鳴らし始めたそうです。
夫婦は老猫に『アークメイジ』と名づけました。
夫婦は障がいのある猫や年老いた猫、里親さんが見つかる可能性の低い猫がいると、すぐに引き取りに行って、施設で世話を始めるそうです。
「アークメイジは家に来てすぐに、ここが自分の家だと感じたようです。最初は少し臆病でしたが、ご飯を用意すると物陰から出てきて、美味しそうに食べ始めました」とカリンさんは言いました。
「アークメイジの黒目はいつも大きくなっています。もしかすると彼は若い頃に栄養不足だったのかもしれません。現在は獣医さんにしっかりと検査してもらいながら、安全な家の中で楽しそうに過ごしています。」
アークエイジはちょっとワガママな性格のようで、食事の時間には特定のものしか食べないそうです。
また、アークメイジは普段からほとんど声を出すことはありませんが、夫婦が忙しくてかまってもらえない時は、注意を引くために不器用に鳴いてくるそうです。
あまり鳴くことのないアークメイジですが、喉を鳴らす時はとても大きな音を出します。夫婦にハグをされたり、心地良いベッドで横になると、いつも幸せそうに喉を鳴らし始めるそうです。
アークメイジの暮らす家には、高齢の猫や障がいのある猫がたくさん住んでいます。こちらは友達のブリチーズと一緒のアークメイジの姿です。ブリチーズもアークメイジと同い年だそうです。
同居猫達と一緒に楽しい時間を過ごす高齢のアークメイジですが、好奇心が旺盛で心の中は子猫のままだそうです♪
こうして保健所から助け出されたアークメイジは、優しい夫婦の元で何不自由なく暮らし始めました。新しい家ではたくさんの友達もできて、幸せな毎日を送っています。アークメイジがあとどのくらい生きられるかは分かりませんが、きっと最期を迎える日まで喉をゴロゴロと鳴らしながら、温かくて静かな生活を楽しんでいくことでしょう。
出典:KittyAdventureRescue/lovemeow