ある日、カナダのモントリオールに住むミレーナさんが、助けを必要としている子猫をネット上で見つけました。ミレーナさんはすぐに子猫の元へと駆けつけ、安全な場所へと連れて行きました。
非常に痩せ細っていた子猫は、ほとんど人間との接触がなかったようで、頭を下げて耳を平らにし、誰とも目線を合わせようとしませんでした。ミレーナさんはすぐに子猫を動物病院へと連れて行き、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をしました。
「私達は子猫に『アンジー』と名づけ、彼女の世話を始めました。彼女はノミと耳ダニに覆われていて、体重が不足していて、脱水症状に陥っていました」と保護施設のスタッフが言いました。
アンジーは食欲がなかったため、スタッフ達は水分を与えて、少しずつご飯を食べさせました。「私達は子猫用のミルクとウェットフードを混ぜて、シリンジを使ってアンジーに食べさせました。」
そんなスタッフ達のおかげで、アンジーの体調は徐々に改善し始め、少しずつ元気を取り戻していきました。
そしてアンジーの状態が随分と回復すると、養育ボランティアのマリオンさんの家で養育されることになりました。アンジーはまだ食事や体重を増やすのに苦労していましたが、優しいマリオンさんの後をいつもついて回るようになったそうです。
アンジーは貧血と診断され、細菌による感染症を患っていました。しかし抗生物質と多くの愛情で、アンジーの身体はゆっくりと癒されていきました。
アンジーはいつもご飯を食べ終わると、マリオンさんに寄り添いながら眠りにつくそうです。
「その後も回復を続けたアンジーは、ついに自分でご飯が食べられるようになり、とても活発に動き回れるようになりました。もし彼女の保護が少しでも遅れていたら、今頃彼女はこの世にはいなかったことでしょう。」
そして最初の頃はとても人間を怖がっていたアンジーでしたが、病気の治療中に人間の愛情を知ると、たくさん甘えてくるようになりました。「現在、アンジーは常にハグを求め、みんなの気を引いてきます。」
「さらにアンジーは同じ年齢の子猫達とも遊ぶようになりました。彼女はマリオンさんからたくさんの愛情を注がれて、毎日の生活に大きな幸せを感じています。」
こうして内気だったアンジーは、僅か2週間ほどでハグ好きの甘えん坊へと生まれ変わりました。アンジーはこれからもみんなの気を引きながら、愛情いっぱいの日々を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow