ある日、ミランダさんと家族がワシントンの新しい家に引っ越してきました。そして、新しい家で前の住人が残したメモを見つけて驚きました。そこには12年前に裏庭で産まれて以来、ずっと前の住人が世話をしてきた猫について書かれていたのです。
メモには次のようなことが書かれていました。『裏庭には歳をとった猫が暮らしています。彼は足を怪我していて、遠くに行くことができません。私達は毎日2回、彼のご飯の世話を続けてきました。私達は冬と雨の日のために彼に小さな家を買って、裏庭の壁に設置しました。』
そして前の住人はメモの中で、ミランダさん達に猫の世話ができるかを尋ねてきました。
ミランダさん達がメモを読み終える頃には、ガラスドアの向こうに1匹の猫がいて、家の中を覗いていました。その姿を見た家族は、すぐに猫のためにご飯を用意したそうです。
「猫は玄関に座って、ご飯と水を待っていました。彼は用心深い性格でしたが、徐々に私達が敵ではないことに気づいてきたようです」とミランダさんは言いました。
家族は猫に『ラズム・ダー』(略してラズ)と名づけました。
家族は5匹の猫と一緒にこの家に引っ越してきました。猫が大好きな家族は、庭に住み着いた愛らしいラズの姿を見て、世話を引き継ぐことに「No」とは言えませんでした。
ラズはいつも裏庭にいて、気が向いた時に自分の家に帰るそうです。「ラズは毎日、庭のどこかで過ごしています。日中に彼に会わない時は、夜に彼の家に様子を見に行きます。」
ラズは裏庭生活がとても気に入っていて、お気に入りの岩を持っています。ラズが休みたくなった時は、いつもその岩の上でリラックスしているそうです。
ミランダさんにとってラズは既に家族の一員になっていて、ラズの信頼を得るために毎日努力を続けているそうです。
「私達は5匹の猫と一緒に引っ越してきましたが、今は6匹の猫の家族がいます。」
家族が引っ越してきてから数週間後、ラズは家族が食べ物を運んできた時も逃げる必要がないことに気づき始めました。
「私達が庭にご飯を運ぶと、ラズはいつも走って遠くへ逃げていました。でもある日、彼は逃げずにその場に留まって、私達のことを見つめてきました。」
その日以来、ラズはご飯を食べている間、家族が近くに来ることを許すようになりました。家族はラズの変化に喜び、いつか同じ屋根の下で暮らせる日が来ることを期待するようになったそうです。
また家族はラズに食べ物を運んで来るだけではなく、健康のチェックや病気の治療なども行っていこうと考えているそうです。
ラズは現在、家族に少しずつ心を開いてきています。ラズは家族に不安を感じることが少なくなってきていて、ご飯の時間になるとドアの外で鳴いて、家族に知らせてくるそうです。
「ラズはガラス越しに家で暮らす猫達にも会いました。彼らはお互いのことを気に入っていて、いつも好意的な反応を示しています。彼らはこれまでに一度も唸ったり威嚇したことはありません。彼らはガラス越しに鼻を擦りつけて、お互いに匂いを嗅ごうとしています。」
こちらはラズとスモーキーが見つめ合う様子です。
「私達は5匹の愛猫のように、いつかラズのことを抱きしめる日が来ることを楽しみにしています。」
こうして新しい家に引っ越してきた家族は、裏庭に暮らすラズの世話を引き継ぎました。きっとラズはさらに心を開いて、家族や家猫達と一緒に幸せな時間を過ごす日が来ることでしょう(*´ω`*)
出典:wottrns/lovemeow