アメリカのネブラスカ州にあるネブラスカ大学リンカーン校のキャンパス内には、多くの野良猫達が住んでいます。猫達はみんな、大学の職員や教員、そして学生達にしっかりと世話をされていて、安心して暮しているそうです。
初めに世話をされていた猫は1匹だけでしたが、時間が経つにつれて猫達の数が少しずつ増えていきました。
その後、2008年には大学の教員や職員がボランティアグループを結成しました。ボランティアグループはキャンパス内に猫達の家を作り、毎日のご飯を用意するようになりました。
出典:Friends of Husker Cats
時々、猫達は世話をしてくれる人達に感謝の気持ちを込めて、『贈り物』を届けてくれることがあります。ご飯の世話をしていたアンジェラさんも、ちょっと困った贈り物を受け取ったことがあるそうです。
ボランティアグループは猫達のために、ご飯の供給ステーションを建てました。そして、毎日の掃除と給餌を教職員が行っていましたが、ある日、学生のグループが「私達にも手伝わせて欲しい」と申し出てきたそうです。
また、ボランティアグループは地元の動物愛護協会と協力して、猫達の去勢や避妊、予防接種も行っています。
さらに妊娠中の母猫や幼い子猫達が迷い込んだ時は、ボランティアグループと愛護協会で猫を保護し、里親さんを探してあげるそうです。
この活動によって不幸な野良猫が少しずつ減っていきました。元々キャンパスには100匹以上の野良猫が住んでいたのですが、70匹ほどに減っているそうです。
ここで暮らす野良猫達は、毎日世話をされているうちに、徐々に人間に慣れていきます。そして、人間を信頼した猫達は、可愛い姿をたくさん見せてくれるようになるのです。
こちらのリルと名づけられた猫は、人間に抱っこされるとゴロゴロと喉を鳴らすようになりました。
出典:Friends of Husker Cats
また、黒猫のチャーリーはとっても臆病な猫でしたが、人間の温かい膝の上が大好きになったそうです。
こちらの猫は元々、キャンパスで暮らしていた野良猫でしたが、レベッカさんに保護されて家族に迎えられました。今は温かい家の中で、幸せに暮らしているそうです♪
キャンパスにはこんなに可愛い子猫達も迷い込んできます。そんな時はすぐに子猫達を保護して、保護施設へと連れて行きます。
また、ボランティアスタッフのフィーダさんは、ファジーという名前の妊娠中の猫を保護しました。ファジーは3匹の子猫を無事に出産したのですが、母親のいない3匹の子猫が運ばれてくると、我が子のように育ててくれたそうです。
キャンパス内では毎日、多くの学生達が猫達と一緒に楽しい時間を過ごしています。
学生達は勉強や日常生活でストレスが溜まりますが、猫達と過ごすことでストレスから解放されるそうです。
猫と人間が仲良く暮らすキャンパスは、みんなが笑顔になれる幸せの空間なのです♪
出典:Friends of Husker Cats
ネブラスカ大学の活動は地域の不幸な猫を減らし、幸せな猫を増やしていっています。また、学生達や教職員達の心のケアにもつながっているのです。このような素敵な取り組みが、どんどん広がっていくと嬉しいですね(*´ェ`*)
出典:Friends of Husker Cats/lovemeow