ある日、カナダのモントリオールに住む女性が、自宅近くで道路に横たわっている子猫の『キウイ』を発見しました。女性は母猫に置き去りにされてしまったキウイを保護すると、1時間ほど車を運転して、保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』へと連れて行きました。
キウイは生後1週間以上経っていましたが、体重はまだ160gしかありませんでした。キウイは動物病院で感染症の治療を受けた後、養育ボランティアのエリカさんの家へと向かいました。
「キウイは発育が非常に遅く、ほとんど成長しませんでした。キウイは食べることにも苦労していたため、チューブでご飯を食べさせる必要がありました」と施設のスタッフは言いました。
数日間、ご飯を食べさせてもらったキウイですが、身体は全く成長しませんでした。そんなキウイの小さな姿を見ながら、エリカさんはいつも心配していました。でもエリカさんは決して諦めませんでした。
エリカさんはキウイにご飯と補助食品を食べさせ、ほとんど眠らずに世話を続けました。そのおかげでキウイは、数週間後にゆっくりと成長を始めたのです。
キウイは生後1ヶ月半で、体重が380gになりました。これは普通の子猫の半分くらいの体重です。
その後もエリカさんや獣医さん達は最善を尽くしました。するとキウイは生後3ヶ月で、改善の兆しを見せ始めたのです。キウイは依然として多くの治療と補助食品が必要でしたが、確実に良い方向へと向かい始めました。
生後3ヶ月のキウイの体重は620gだったそうです。
エリカさんはさらにキウイの看護を続けました。そして、生後4ヶ月になったキウイは安定した成長を見せるようになり、確実に体重を増やしていったのです。
キウイは容器からひとりでご飯を食べられるようになると、さらにたくさんのご飯を食べるようになったそうです。
幼い頃からエリカさんに育てられたキウイは、とても人間好きの子猫に成長し、誰にでもすり寄るようになりました。
とても小さなキウイですが、他の子猫と同じように好奇心が旺盛で、イタズラ好きの性格だそうです。
生後6ヶ月になったキウイは、体重が1.5kgになりました。
「キウイはまだ小さな子猫ですが、身体はしっかりとしていて、毛には光沢が出てきました。もう彼女の身体を触っても、骨を感じることはありません」と施設のスタッフは言いました。
「キウイはとても愛らしく、エリカさんの腕に寄り添うのが大好きで、いつもエリカさんと一緒にいます。」
「キウイは最初の3ヶ月間、非常に苦しい時期を過ごしてきました。でもエリカさんの献身的な看護で、キウイは危険な状態から脱することができました。ふたりはすっかりお互いのことを信頼していて、片時も離れることはありません。」
その後、すっかりキウイを手放すことができなくなったエリカさんは、キウイをそのまま家族の一員に迎えたそうです。
キウイは今も子猫のままですが、大好きなエリカさんと一緒にいられて、最高の幸せを感じています。キウイは毎日エリカさんに寄り添いながら、大きな音で喉を鳴らし続けているそうです(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow