ある日、ステファニーさんがゴミ捨て場の近くで、子猫の『サファイア』を保護しました。サファイアは全身が泥だらけでしたが、ステファニーさんは出会った瞬間に恋に落ちたそうです。
サファイアを保護した1週間後、ステファニーさんは生後1ヶ月の子犬『ゼッキー』を保護施設から迎え入れました。
サファイアとゼッキーは出会った瞬間に結びつき、まるで兄弟のように仲良くなったのです。
しかし、しばらくしてゼッキーの体調が悪化し、病気を患ってしまいました。
ステファニーさんはゼッキーを動物病院に連れて行くと、入院が必要だと言われました。そして、「この子が助かる可能性は非常に低い。最悪の事態を覚悟していてください」と伝えられたのです。
ステファニーさんが暗い顔で帰宅すると、サファイアが落ち着かない様子で見つめてきました。そして、ゼッキーに会いたいと鳴いてきたのです。サファイアはゼッキーのことがとても心配でした。
ステファニーさんは獣医さんに連絡をして、1日2〜3時間だけサファイアを連れて行って良いかと聞きました。「通常、そのようなことは許されていませんでしたが、今回だけは特別に許可をもらいました。私はその日以降、毎日サファイアを連れてゼッキーの元を訪れました。」
サファイアはそれから2週間の間、毎日ゼッキーに会いに行きました。
そして、サファイアはゼッキーを強く抱きしめながら、喉を鳴らし続けたのです。その姿はまるで「大丈夫だよ」と語りかけているようでした。
それから2週間後。ゼッキーに奇跡が起こりました!
ゼッキーはサファイアのおかげで、無事に峠を越えることができたのです。サファイアはゼッキーが退院できたのが嬉しくて、愛情いっぱいのハグで迎えました。
そして、現在。
ふたりはすくすくと育ち、立派な大人に成長しました。あの病気以来、サファイアはいつもゼッキーのそばにいて、ゼッキーの体調を気遣っているそうです。
こうして死の淵を彷徨っていたゼッキーは、サファイアによって救い出されました。きっとサファイアの強い想いが、ゼッキーの心に生きる力を与えたのでしょう。種族の違うサファイアとゼッキーですが、ふたりは深い絆で結ばれた本当の兄弟なのです(*´ω`*)
出典:Stephanie Tiu