イギリスに住むシャーロットさんが、旅行でトルコの南の地中海に浮かぶキプロス島を訪れた時のことです。シャーロットさんは宿の近くのゴミ箱の隙間で、とても痩せた1匹の野良猫を見つけました。
こちらは野良猫がいつも寝床にしていたゴミ箱です。
シャーロットさんは猫に『ジョージ』と名づけて、ご飯を用意し、一緒の時間を過ごしました。
美味しいものをたくさん食べたジョージは、嬉しそうに微笑み返してくれたそうです。
ジョージを可愛がっていたシャーロットさんに、地元の人が話しかけてきました。その人の話によると、ジョージは以前、交通事故で生死の境を彷徨っていたそうです。
ジョージはシャーロットさんが近くにいる時はどこにも行かず、シャーロットさんのそばで喉を鳴らし続けました。そして、ふたりは自然と離れることができなくなっていったのです。
シャーロットさんは、ジョージが健康上の問題を抱えていることを知っていました。しかし、ジョージに素敵な人生を送って欲しかったシャーロットさんは、イギリスの自宅へ連れて帰ることを決心したのです。
「私はあらゆる障害と戦いました。ジョージを連れ帰る方法を探すために、獣医さんの元を訪れました。そこで獣医さんと一緒にキプロス島から自宅へジョージを連れ帰るための方法を模索しました。そして、ジョージと帰宅するために、私は喜んで持っていたお金を手放しました。」
そして、シャーロットさんの願いは叶いました。
「ジョージはついに私の家にたどり着きました! 気温はキプロス島ほど暑くはありませんが、ハグと食べ物はたくさんあります!」
ジョージが家に着いて2日が経ちました。ジョージは新しい生活を愛し、喉を鳴らすのを止めようとしません。
新しい家で暮らし始めたジョージは、いつもシャーロットさんの仕事の帰りを待っているそうです。
「ジョージは今、イギリスの家に住んでいます。私は彼が幸せな人生を歩めるように、ずっとそばで見守っています。」
こうして、やせ細っていた野良猫は安全な家と食べ物、そしてシャーロットさんの愛情で、幸せな暮らしを手に入れることができました。ジョージはもう、ゴミを漁って食べ物を探す必要はないのです。
一部の人達が言うように、たった1匹の動物を救っても世界は変わらないかもしれません。しかし、その動物にとっては、世界は全く違ったものになるのです。
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