ある日、後に『セージ』と名付けられた出産間近のハチワレ猫が路上で保護されて、地元の保護施設に運ばれてきました。そして、セージは到着後すぐに4匹の子猫達を出産しましたが、出産は困難を極め、4匹のうちの1匹は命をつなぐことができませんでした。セージは生き残った3匹に全ての力を注ぎ始めました。
それからしばらく施設で過ごした猫の親子は、養育ボランティアのアサさんの家に移動しました。その時の子猫達はまだ生後1週間にも達していませんでした。
その後、セージはすぐに家の中でリラックスし始めました。セージはまるで家の所有者であるかのようにくつろいで、愛情いっぱいに子育てを続けました。
「セージは本当に愛らしい猫です」とアサさんが言いました。子猫達はお母さんの名前にちなんで、『シラントロ(コリアンダー)』、『パースリー(パセリ)』、『バジル』と名付けられました。子猫達は容姿がそっくりでしたが、セージはしっかりと子猫達を見分けていました。
セージは最初の頃、キャリーの中で子猫達にミルクを飲ませ、定期的に様子を見に来るアサさんを見上げながら、子育てが上手くいっていることを伝えようとしているかのような表情を浮かべました。
セージはアサさんが安全な環境を用意してくれたおかげで全ての力を子猫達に注ぐことができ、子猫達は日に日に成長していきました。子猫達は日を追うごとにたくましく、より大胆になっていって、好奇心が溢れ出してきました。
そんな中でも変わらないものが一つありました。それは4匹の絆の強さです。親子はいつも寄り添いながら眠り、一緒に転がりながら遊んで、子猫達は決してセージのそばから離れようとはしませんでした。
「私はこれまで11年間養育活動を続けてきましたが、もしかするとこれまでで一番手のかからない親子だったかもしれません。セージは本当に素晴らしい子育てをしていて、私は全く手を出す必要がありませんでした。」
さらに日を追うごとに子猫達は成長していきました。家に来た時は非常に小さかった子猫達ですが、今は目も開いていて、いつも瞳を輝かせながら身の回りを探索しているのです。
その後、親子が里親募集を始められるようになると、その仲の良さが全てを変えました。
その日、子猫を1匹引き取りたいという女性が保護施設にやって来ました。しかし、一緒に過ごしているセージと子猫達の姿を見て、女性の気持ちが大きく動きました。そして女性は4匹全員を家族に迎えることに決めたのです。
このようなことは滅多に起こらないことです。子猫達は通常、複数の家族に引き取られて、母猫は長い間里親さんが決まらないことがよくあります。そのため今回のように4匹全てが一気に選ばれて、親子全員が一緒に暮らせることは本当に稀なことなのです。
「これからもずっと親子がお互いのことを支え合いながら生きていけると思うと、私達は本当に嬉しくてたまりません」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫達がキャットタワーに並んで座れるようになる頃には、全身の縞模様がくっきりとしていて、耳がピンと立ち上がっていました。そんな大きく成長した子猫達に、セージは必要なものを全て与えてきました。
親子は順調に体重を増やし、予定外の治療を受けたりすることなくここまで来ることができました。それは子育てに全ての力を注いだセージのおかげでした。
こうして妊娠した体で路上から助け出されたセージは、優しい人達のおかげで子猫達を大きく成長させることができました。これからもセージは子猫達に愛情を注ぎながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
シェア
ポスト
送る