茶白猫の『ダニー』とキジ白猫の『ウルフィー』は、かつて街の中の別々の場所で暮らしていました。ふたりは一度も会ったことはありませんでしたが、ある夫婦が全てを変えました。
ダニーの物語は家族がダニーを残して引っ越してしまったところから始まります。ダニーは戸惑いと孤独を抱えながら、今まで暮らしていた家の外に留まって、見知らぬ人に話しかけていました。ダニーはとてもフレンドリーな性格で、辛い経験をしたにもかかわらず、愛情を示してくれる人には誰にでも近づいていきました。
「ダニーの姿に気づいた近所の人が彼に毎日ご飯を用意するようになって、手遅れになる前に助けて欲しいと私達のところに連絡してきました」と保護施設『リトル・ワンダラーズ・NYC』のスタッフが言いました。
連絡を受けたスタッフ達は素早く行動を起こして、ダニーを路上から救い出すと、養育主さんの家に連れていきました。一度は置き去りにされたダニーでしたが、優しい人達のおかげで安全な環境の中で生活することができるようになったのです。
「ダニーはとっても甘えん坊な猫で、抱きかかえた瞬間に腕の中でとろけてしまうほどです。」
ダニーは頭の上に屋根がある快適な場所に来られて、自分が二度と飢えることがないことを知って大喜びしました。ダニーは常に愛情を求めていて、呼ばれるとすぐに人間の元に駆け寄って、大きなゴロゴロ音で空間を満たしました。
出典:littlewanderersnyc
ちょうどその頃、街の反対側でライオンのようなたてがみを持った猫の『ウルフィー』が路上で発見されました。
ウルフィーは明らかに外の世界に馴染めない、大人しくて大きな猫でした。発見者から連絡を受けた保護施設のスタッフ達は、ウルフィーを保護して養育主さんの家に連れていきました。ウルフィーは安全で快適な暮らしが手に入ると、すぐに個性を輝かせ始めました。
「ウルフィーはオモチャを叩いているかと思うと、次の瞬間にはソファーの上で丸くなって、養育主さんと一緒にアニメを見たりしています。」
「ウルフィーは大きな体をしていますが、とっても穏やかで優しい心の持ち主です。彼は養育主さんの元で自信をつけて、毎日着実に進歩しています。人間のことが大好きな彼は、お昼寝したり、窓辺で静かに外の景色を楽しんだりするのが好きです。」
「ウルフィーは自分がどれだけ大きいかを分かっていないため、内気な動物達を圧倒してしまうことがありますが、彼はただ友達を作りたいだけです。」
出典:littlewanderersnyc
ダニーとウルフィーは別々の場所で保護されて、別々の養育主さんの元で暮らしていましたが、運命は静かにふたりを結びつけようとしていました。
ちょうどその頃、新婚旅行中の夫婦が新しい生活を始める時に、保護猫を家に迎えたいと考えていました。夫婦は猫を1匹迎えようと思い、保護施設に連絡をしました。
しかし、夫婦が保護施設を訪れるとすぐに、甘えん坊のダニーと大きなウルフィーに魅了されました。
「私は夫に『もしダニーとウルフィーの両方を迎えたらどうする?それはとってもクレイジーなことだよね?』と冗談を言ったことを覚えています」と妻が言いました。
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でもすぐにその言葉は現実のものになりました! 夫婦はダニーとウルフィーを一緒に家に迎え入れることに決めたのです。するとダニーとウルフィーはまるでずっとお互いのことを待っていたかのように、一瞬のうちに意気投合して、驚くほどの仲良しになりました。
「ふたりはすぐに親友になったため、一緒に引き取って本当に良かったと思っています。ふたりはいつも楽しそうに遊んでいます。」
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こうして別々の場所で保護されたダニーとウルフィーは、夫婦の元で切っても切れない存在になりました。ふたりは毎日大好きな夫婦と一緒に最高の生活を送っていて、いつも喜びに満ち溢れているのです(*´ェ`*)