約2ヶ月前、保護施設『パピー・キティー・NYシティー』の代表のミーガンさんの元に、切実に助けを必要としている猫を救って欲しいという連絡が入りました。
その少し前、公園を歩いていた人達が猫の鳴き声を聞いて、キャリーバッグの後ろに隠れている猫の姿を見つけました。猫が置き去りにされていることに気づいた人達は、猫を助けなければならないと強く感じました。猫は空腹で、行き場がなく、混乱していました。
ミーガンさんはすぐに猫を引き取ると、安全で暖かい場所を提供して、お腹を満たすためにたくさんのご飯を用意しました。
保護施設に到着した猫は『リンカーン』と名付けられました。リンカーンはまるでこれが最後のご飯であるかのように、缶詰のウェットフードを一気に食べ尽くしました。そんなリンカーンにミーガンさんがおかわりを用意すると、リンカーンは喜んでご飯に飛びつきました。
その日の夜、リンカーンは物陰に置かれた快適なベッドの中で、満足そうに眠りに落ちていきました。
リンカーンは保護されるまでの数週間の間、置き去りにされた公園で必死に命をつないできました。リンカーンは人間のことが信じられなくなっていたため、ミーガンさんはリンカーンが一番愛している食べ物の力を借りて信頼関係を築くことに決めました。
出典:puppykittynycity
しばらくの間、リンカーンはご飯が誰かに奪われてしまうのではないかと心配して、唸り声を上げながらご飯を守っていました。しかし、ミーガンさんが敵ではなく、ご飯が自分だけのものだと理解すると、徐々に警戒心を解いていきました。またリンカーンは美味しそうなオヤツに抵抗することができなくて、ミーガンさんの手から直接オヤツを食べるようになりました。
それから数週間、ミーガンさんはリンカーンの信頼を得ることに集中しました。するとミーガンさんが缶詰を開けるたびにリンカーンが物陰から出てきて、ご飯がお皿に盛られる様子をじっと見つめるようになりました。
そしてご飯の準備が終わるとすぐに駆け寄って、勢いよくご飯を食べ始めました。ミーガンさんは食事の間にリンカーンの体を優しく撫でて、人間に対する不安感を少しずつ和らげていきました。
出典:puppykittynycity
そんな日々を過ごしているうちに、リンカーンはメーガンさんのことを信頼し始めました。するとリンカーンは食事中に唸り声を出すのをやめて、体を撫でることを許すようになったのです。またメーガンさんの手から喜んでオヤツを食べるようになって、メーガンさんの目の前でトイレも使うようになりました。
「保護猫が信頼することを学んでいく姿を見られることは、私にとって最も嬉しいことの一つです。」
「リンカーンは数週間私の元で療養を続け、随分と良くなりました。まだ少しご飯に対する不安を抱えていますが、それはおそらく彼がご飯を見つける術もないまま外に置き去りにされてしまったからでしょう。彼は缶詰が開く音を聞くたびに走ってきて、毎回それを吸い込むように食べています。」
出典:puppykittynycity
徐々に自信がついてきたリンカーンは、シッポを高く上げながらミーガンさんのオフィスの中を探索するようになって、ミーガンさんに抱きついたり、気を引いたりすることを楽しむようになりました。
「リンカーンは愛情に満ちた心の持ち主で、厳しい野外生活を生き残りました。彼はこれまでに多くの困難を乗り越えてきましたが、信じられないほど甘く、優しい気持ちを持ち続けています。」
「私と一緒に何週間も過ごし、ストレスを解消したリンカーンは養育主さんの家に引っ越しました。リンカーンはそこでさらに元気になって、オモチャなどで遊ぶようになりました」とメーガンさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:puppykittynycity
こうしてキャリーバッグの後ろに隠れていたリンカーンは、優しい人達のおかげで安全な室内生活を送れるようになりました。今のリンカーンは養育主さんと一緒にオモチャで遊んだりしながら、新しい生活を心から楽しんでいるのです。
出典:puppykittynycity/lovemeow