今年の初め、保護団体『リトル・ワンダラーズ・ニューヨークシティー』に建物の高い場所で動けなくなっている猫についての連絡が入りました。
猫は車椅子用の昇降リフトに巻き込まれてしまい、脱出しようとした時に足を負傷してしまいました。猫はあまりの恐怖に怯えて、逃げた先の建物の上で動けなくなってしまったのです。
「猫は気が狂うほど怖がっていました。私達が何とか彼女の救出に成功すると、救急動物病院の獣医さん達が彼女を助けるために動き始めました」と保護団体のスタッフが言いました。
獣医さん達が怪我を治療している間、保護団体のスタッフ達は猫が怪我を完全に治して、人間を信頼することを学べるように養育主さんを手配しました。
長い試練の後、『フォックス』と名付けられた猫は、全身を綺麗にしてもらって、暖かい場所で過ごし始めました。しかし、フォックスは慣れない環境に非常に戸惑って、物陰から出て来ようとはしませんでした。そんなフォックスのそばに養育主さんは座って、ご飯を食べさせたり、励ましの言葉をかけたりしました。
フォックスは怪我が回復するにつれて、自分の世話をしてくれる親切な人間がいることに気づき、次第にリラックスしていきました。
そしてある日、フォックスはついに物陰から姿を現して、勇気を出して養育主さんに近づいていきました。そして養育主さんを信頼すると決めた瞬間に、養育主さんの膝の上に乗って幸せそうにくつろぎ始めたのです。
フォックスは膝に寄り添うことが大好きになって、喉のゴロゴロスイッチをオンにしました。
その後、フォックスが室内生活に慣れていくにつれて、好奇心が旺盛になって、遊び好きの一面が表に出てきました。「フォックスは先日、初めてオモチャを手にしました。彼女はしばらく何をすれば良いか分からないようでしたが、次第にオモチャで遊び始めました。」
さらにキャットニップが遊び心を完全に解き放ち、フォックスは再び子猫のようにはしゃぎ回り始めました。
そして養育主さんの家にやって来てから2週間後、怯えていたフォックスはすっかり心を開いて、抱っこ好きの甘えん坊へと生まれ変わったのです。「フォックスはとってもフレンドリーな性格で、私達全員を驚かせました。私達は彼女が心を開いてくれたことをとても誇りに思っています。」
そして完全に室内生活に順応したフォックスは、ついに生涯の家へと旅立って行きました。「ほんの1ヶ月前までフォックスは厳しい路上で懸命に生きていました。でも今の彼女はその頃とは全く違い、街を一望することのできるマンションで暮らしています。」
フォックスの家族になったクリフさんとジュリアスさんは、建物の上で動けなくなっているフォックスの写真を見た時から、フォックスのことをずっと考えていました。
「フォックスに会って家に連れて帰った瞬間から、彼女は私達の心を溶かしてくれました」とクリフさんが言いました。
新しい生活を始めた日に、フォックスは家族の一日を眺めることのできる静かな場所を見つけました。そして夜になるとクリフさんの横で丸くなって、抱きしめられる準備ができていることを伝えました。
フォックスは家族の後を追って家の中を歩き回り、家族が座ると膝の上に飛び乗りました。「フォックスはいつも私達の上に座って、愛らしい姿でハグを要求してきます。彼女はとても優しくて甘えん坊な猫です」とクリフさんが嬉しそうに話してくれました。
フォックスはいつもお気に入りの窓辺から川を流れるボートや公園の遊具、青空や夕焼け空を眺めたりしながら、のんびりとした時間を楽しんでいます。
またフォックスは新しい家でたくさんのオモチャをもらいましたが、一番のお気に入りはダンボール箱で、それを自分の砦にしているそうです。
さらにフォックスは家族に寄り添いながら居眠りするためのお気に入りの毛布を見つけました。少し前まで路上を彷徨い歩いていたフォックスですが、今は満足そうにゴロゴロと喉を鳴らしながら最高に幸せな時間を過ごしているのです。
これからもフォックスは大好きな家族からたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:foxy011224/lovemeow