先月、母猫とその子供達が野外で発見されて、地元の保健所で過ごし始めました。親子は保健所の環境に強いストレスを感じていて、自分達の要求に応えてくれる養育主さんを切実に必要としていました。
保護施設『ソルティー・アニマル・レスキュー』の共同創設者のカーリー・サンタルスキーさんは、親子の窮状を知ると、すぐに親子を引き取ることに決めました。
そして親子が施設に到着するとすぐに、カーリーさんは子猫達の命をつなぐことが非常に困難な戦いになることに気づきました。
母猫の『サマー』は保健所で子猫を1匹失い、カーリーさんの家に着いてから数日後にもう1匹の子猫を上気道感染症で亡くしました。サマーは最後に残った子猫の『ウィンター』を抱きしめ、ウィンターを守るために全力を尽くしました。
カーリーさんは薬、支持療法(治療によって起こる副作用に対して予防的な対策や症状の軽減を目的として行う治療)、そして24時間体制のケアを続けながら、3時間ごとにカテーテルを使ってウィンターに栄養を与え続けました。「私はウィンターの命をつなぐために全ての力を注ぎました」とカーリーさんが言いました。
何日も眠れない夜が続いた後、ウィンターはようやく快方へと向かい始めました。ウィンターの呼吸は改善し、体重が増え始め、瞳に輝きを取り戻していきました。
「ウィンターは何とか命をつなぐことができました。彼女の目の腫れはかなりひいて、吸入器と酸素のおかげで呼吸が随分と楽になりました。」
サマーはカーリーさんと協力しながらウィンターの世話を続け、毎食後にウィンターの身体を綺麗にしました。そしてウィンターが元気になると、サマーはさらに多くの時間をウィンターと一緒に過ごせるようになりました。そのおかげでウィンターは日に日に力強くなっていき、愛らしい個性が現れ始めました。
1週間半の間、カーリーさんはウィンターが危険な状態を乗り越えられるか確信が持てませんでしたが、ウィンターは何とか危機を脱し、確実に成長していきました。ウィンターは明るくて澄んだ瞳になり、全身がフワフワの毛で覆われて、エネルギーが満ち溢れ、活発な姿を見せてくれるようになったのです。
カーリーさんはウィンターが離乳する時期を迎えるまで哺乳瓶でミルクを飲ませ、その他の世話をサマーが担当しました。「ウィンターはこれまでに大変な時期を経験をし、兄弟もいないため、少し成長が遅れています。でも彼女はすぐに他の子猫達に追いついて、全てのことを自分で出来るようになることでしょう。」
「ウィンターはひとりでご飯を食べる方法を発見し、トイレも使い始めました。」
ウィンターがより自立するにつれて、サマーは他の猫達と一緒に過ごす時間を増やし、カーリーさんに甘えるようになりました。また子猫のような好奇心が現れてきて、オモチャで遊んだりするようになりました。
一方のウィンターはいつも離乳食を夢中で食べています。ウィンターは恐れ知らずの遊び好きで、自分よりも随分と身体の大きな犬とも友達になりました。
そんなウィンターの姿を誇らしく思いながら、サマーは里子に出るための準備を始めました。「今のサマーはとても元気に過ごしていて、甘やかされるのが大好きです。彼女はいつも私に感謝の気持ちを伝えてきてくれます。」
「サマーは窓辺から外の景色を見るのがお気に入りです。そして抱っこされるとすぐにゴロゴロと喉を鳴らし始めます。きっと彼女は新しい家族にもピッタリと寄り添いながら、まるで赤ちゃんのように甘え続けることでしょう」とカーリーさんが話してくれました。
こうして家の中で暮らし始めたサマーとウィンターは、この先もずっとご飯や避難場所の心配をする必要はありません。親子はお互いに室内生活を心から楽しんでいて、いつも幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らし続けているのです(*´ェ`*)
出典:saltyanimalrescue/lovemeow