ある日、保護施設『リトル・ワンダラーズ・NYC』に路上で保護された独りぼっちの子猫についての連絡が入りました。子猫は生後約6週で、小脳形成不全のため身体がグラグラと揺れていました。
子猫の足取りはフラフラとしていましたが、不快感などは感じていないようでした。子猫は成長のために特別な環境を必要としていたため、養育ボランティアのアシュリーさんが手を差し伸べました。
アシュリーさんが保護施設に子猫を迎えに行くと、子猫の容姿が愛猫にとても似ていることが分かりました。
アシュリーさんは施設のスタッフに、「この子は自分で食べることができないため、シリンジでご飯を食べさせる必要がある」と伝えられました。しかし、居心地の良いアシュリーさんの家に落ち着いた子猫は、一気に食欲が湧いてきたようで、お皿からご飯を食べるようになりました。
「子猫はお皿から固形食を食べ始めましたが、水分補給にはまだシリンジの助けが必要でした。彼は動こうとすると身体がグラグラと揺れますが、本人はあまり気にしていないようです」とアシュリーさんが言いました。
そして、アシュリーさんに『フィガロ』と名付けられた子猫は、お腹をいっぱいに満たすと部屋の中で遊び始めました。フィガロは身の回りを探索している時に数回転倒しましたが、すぐに起き上がって前進し続けました。
一方、アシュリーさんの家で暮らしている猫の『レーザー』は養育部屋から聞こえてくる物音に気づき、部屋の中のことをとても気にするようになりました。そしてふたりが会う準備を整えると、アシュリーさんは早速ふたりを対面させてみました。するとレーザーはすぐに鼻キスをして、フィガロのことを温かく迎え入れました。
フィガロの方も一緒に遊べる友達ができたことに大喜びして、さっそく一緒に遊びたくてウズウズし始めました。
その後、レーザーは身体が揺れるフィガロとの遊び方を模索し始めました。その間にもアシュリーさんがフィガロをレーザーのところに連れて行くと、レーザーはすぐにフィガロの毛づくろいをして全身を綺麗にしてあげました。
そんなレーザーの優しさにフィガロは喜びを感じ、レーザーの愛情に完全に心を奪われました。
「フィガロは一日の多くの時間を遊んで過ごしていて、私が抱っこすると嬉しそうに喉を鳴らし始めます。また彼はレーザーとレスリングをするのが大好きです。」
ヤンチャで元気いっぱいのフィガロはいつも動き回っていて、オモチャに飛びついて、部屋の隅々まで探索し、猫のスキルを磨いています。そしてレーザーに戦いを挑んで、エネルギーが切れるまで遊び続けているそうです。
フィガロは野性的な子猫のように動き回るため、レーザーは時々フィガロを止めようとして手を伸ばします。「一緒に遊ぶふたりの姿はとっても愛らしく、いつまでも見ていられます。レーザーは優しい性格の猫で、いつもフィガロの相手をしてあげています。」
毎日エネルギー全開のフィガロはレーザーのことをとても尊敬していて、レーザーと一緒に過ごせることに大きな幸せを感じているのです。
フィガロはレーザーのおかげで退屈を感じることはありません。またフィガロは毎日たくさん動き回っているため、日に日に運動能力が向上しているそうです。
「フィガロはとても元気に過ごしています。今では家にいる全ての猫が彼と一緒に遊んでいます。」
そんなヤンチャなフィガロですが、アシュリーさんに抱きしめられると一瞬のうちにとろけます。フィガロは自分の人生を楽しんでいて、毎日の生活に心から幸せを感じているのです。
これからもフィガロはたくさんの愛情を感じながら、安全な家の中で元気いっぱいに成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:otowncats/lovemeow