今から2ヶ月前、保護施設『レン・レスキューズ』で養育ボランティアをしているエリンさんが、大変な経験をした子猫を迎え入れました。子猫は2日間、壁の中から出られなくなっていたのです。
壁から保護された子猫は疲れ果てていて、脱水症状に陥っていて、土と埃に覆われていました。「子猫は食欲がなく、ミルクも飲めなかったため、当日はチューブによる栄養補給が必要でした。でも翌日になると随分と元気を取り戻していて、お腹がいっぱいになるまでミルクを飲むことができました」とエリンさんが言いました。
『ジョジョ』と名づけられた子猫は、元気を取り戻すと確実に前進し始めました。「ジョジョは体重を増やし始め、たくさんのミルクを飲むようになりました。」
壁の中で2日間を過ごしたジョジョは、もう2度と独りぼっちにはなりたくありませんでした。そのためジョジョは、いつもそばにいてくれる友達を強く望んでいました。
しかし、ジョジョは病気がないことが確認されるまで、他の子猫達と交流することができなかったため、エリンさんが用意してくれた心拍音のするヌイグルミに寄り添いながら寂しさを紛らわせていました。
またエリンさんと家族は、ジョジョが他の子猫達に会えるようになるまでの間、交代でジョジョのことを抱きしめて愛情を注ぎ続けました。「家にはジョジョよりも大きな子猫達が先に養育されていました。ジョジョは少しでも早く、彼らの一員になりたいと思っていました。」
そしてついにジョジョの準備が整うと、エリンさんは他の子猫達にジョジョを会わせてみました。すると年上の子猫達はすぐにジョジョを迎え入れて、一緒に遊び始めたのです。
「ジョジョは子猫達の輪にピッタリとフィットしました。彼女は現在、他の子猫達をマネしながら、猫として生きていくための方法を学んでいます。またジョジョはハンターになる勉強をしていて、いつも元気いっぱいにオモチャに飛びついています。」
ジョジョは他の子猫達のことが大好きですが、人間のことも愛していました。そのためジョジョはいつも、遊びの合間に膝の上に登って、幸せな時間を過ごしていました。
「ジョジョはとってもお茶目で、好奇心が旺盛で、可愛い子猫です。彼女は人間の膝で丸くなりながら、顔をお手入れするのが大好きです。また彼女の声はとっても愛らしく、私が部屋に入るとすぐにゴロゴロと喉を鳴らし始めます。彼女はいつも全力で遊んでいて、力強くハグをしてきます。」
「ジョジョは3匹のお姉さんが里子に出るまで一緒に過ごし、その後は2匹のお兄さんと一緒に過ごしました。ジョジョはとっても大胆で、おしゃべり好きで、いつも他の子猫達や人間に寄り添いながら幸せそうに過ごしています。」
そしてジョジョが壁から助け出されてから2ヶ月後、ついにジョジョは生涯の家へと旅立って行きました。ジョジョは残りの人生を新しい猫のお兄さんや、素敵な家族と一緒に過ごすことになったのです。
「ジョジョを養育できたことは、私達にとってとても幸せなことでした。私達は彼女の人生の手助けができたことに大きな喜びを感じています」とエリンさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして壁の中で動けなくなっていたジョジョは、新たな人生を歩み始めることができました。ジョジョはこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:catasticalmeows/lovemeow