ある日、野良の母猫と4匹の子猫達が保健所へと運ばれてきました。猫の親子の話を聞いた保護施設『ミニ・キャット・タウン』は、親子を助けるためにすぐに行動を起こしました。
その後、親子は保護施設のスタッフのローラ・マローンさんの家で養育されることになりました。『マーズ』と名づけられた母猫は、最初の夜はとても神経質になっていたため、『リース』『ハーシー』『ルース』『ツイックス』と名づけられた子猫達のことを必死に守っていました。マーズはあらゆる音や動きに唸り声を上げて、身体を強張らせながら子猫達を守り続けていました。
しかし、マーズが人間の優しさに気づくまでにはそれほど時間はかかりませんでした。
ローラさんはマーズと一緒に座りながら、この場所が安全だということをマーズに伝えました。すると翌日になるとマーズは自らローラさんの隣で過ごすようになり、ピッタリと寄り添うようになったのです。
マーズは喉のゴロゴロスイッチをオンにして、愛情を求めるようになりました。「マーズはとても愛情深く、人間と一緒にいるのが大好きです」とローラさんが言いました。
マーズの子猫達は全員、美しいチョコレートブラウンの毛色をしていました。これはとても珍しく、黒色遺伝子の遺伝子変異によるものだそうです。
すくすくと成長を続ける子猫達は、お母さんのマネをしながら猫として生きていくために必要なことを学んでいきました。
マーズはそんな子猫達のことが大好きで、いつもたくさんの愛情を注ぎ続けているそうです。
マーズは優しいローラさんにいつも感謝していて、ローラさんが養育部屋に入るとすぐに挨拶にやって来ます。
「マーズは毎回ドアの近くで私のことを待っていて、ドアを開けるとすぐに私の目に彼女の顔が飛び込んできます。彼女は今の環境にとても満足していて、いつも幸せそうに過ごしています。」
子猫達の中のひとりにフワフワの毛をした全身が茶色の『ハーシー』がいます。ハーシーはお母さんのことが大好きで、絶対にお母さんのそばから遠く離れることはなく、いつも一緒に昼寝をしたり、お母さんのシッポで遊んだりしているそうです。
「ハーシーは子猫達の中で最も社交的な性格です。彼女はとても遊び好きで、オモチャで遊ぶのが大好きです。でも甘えん坊な部分も持っていて、人間の膝で丸くなるのも好きです。」
マーズとハーシーはいつも一緒に過ごしているため、ローラさんはふたりが同じ家で暮らせるようにしようと考えているそうです。
マーズは元気いっぱいの子猫達にいつももみくちゃにされていますが、毎回忍耐強く我慢しています。マーズは子猫達の無限のエネルギーに押されながらも、大好きな子猫達をしっかりと毛づくろいしているそうです。
現在、マーズと子猫達は幸せな未来に向かって歩み続けています。これからも親子はたくさんの幸せを感じながら、安全な家の中で楽しい毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosterkittyfamily/lovemeow